研究課題/領域番号 |
19K24129
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学短期大学 (2020-2021) 東京歯科大学 (2019) |
研究代表者 |
中田 悠 東京歯科大学短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (40844634)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 口腔機能低下症 / オーラルフレイル / 意識調査 / 動機付け / 口腔機能 / 意識付け |
研究開始時の研究の概要 |
日本歯科医学会によると,口腔機能低下症は,むし歯や歯の喪失など従来の器質的な障害とは異なり,いくつかの口腔機能の低下による複合要因によって現れる病態である。口腔機能低下を適切に診断し,適切な管理と動機付けを行うことで,口腔および全身の機能低下の重症化を予防し,機能を維持,回復することが可能となる。しかし,患者が自身の口腔機能についてどの程度意識しているか,その意識が歯科医療者の管理や動機づけを行うことでどの程度改善がみられるかは分かっていない。 本研究は,外来受診患者に対して歯科医療者の介入前後における患者の関心と口腔機能の変化について調査を行い,患者における動機づけの重要性を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,50歳以上の患者の口腔機能に対する認識や関心と実際の口腔機能の関連性,歯科医療者の介入による変化を調査した。その結果,口腔機能への認識や関心度が低い者は口腔機能も低下している可能性があり,高齢の者ほどその傾向が強かった。そして口腔機能に関する検査や指導を行うことにより口腔機能への認識や関心度は向上することも明らかとなった。口腔機能低下および全身のフレイルを防ぐために,早期の介入や意識付けの重要性,口腔機能低下症に対する知識を普及させる必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔機能の低下は口腔のみならず全身の健康にも影響するといわれている。加齢に伴い口腔機能は低下するため,高齢者に対して適切な診断,管理,動機付けを行うことが口腔機能の維持や回復に重要である。本研究において患者の口腔機能に対する認識および関心が口腔機能にどのように関連するか検討したところ,口腔機能への認識や関心が低い者は口腔機能も低下している傾向がみられた。しかし検査や指導で意識改善がみられたため,口腔機能を維持向上させるためには早期の介入や意識付けが重要であることが示唆された。
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