研究課題/領域番号 |
19K24133
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
|
研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
持田 悠貴 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (10847297)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 歯科健診 / 歯科保健指導 / 成人保健 / 医療費 / 歯科医療費 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国では高齢化の進展とともに医療費が増大し,その抑制が大きな課題となっている。一方,歯数や歯周組織の状態が全身の健康に影響するとの報告が多数あり,レセプトデータを用いた研究においても,歯数の少ない者ほど医科医療費が高いことが報告されている。 そこで本研究では,職域での歯科健診と歯科保健指導(歯科医師による受診者へのブラッシング実地指導)の効果を医療経済的に評価することを目的とする。具体的には,申請者らが某職域で一部の従業者に行っている歯科健診の受診と,健診とともに実施している歯科保健指導によって歯科医療費および医科医療費が抑制されているかどうかを検討する。
|
研究成果の概要 |
過去3年間の歯科保健指導を伴う歯科健診の受診状況と翌年の歯科医療費と医科医療費の関連を検討した。歯科健診を1回受診した者は,歯科健診を未受診の者と比べて,歯科受診が促されていることが歯科医療費から確認できた。また2回以上の受診者は,未受診者よりも歯科医療費および医科医療費が低いことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
職域における歯科健診や歯科保健指導を行うことが歯科医療費や医科医療費に影響を与えることが報告されている。しかし医療費への影響の程度や影響が現れる歯科健診の回数についてはほとんど検討されていなかった。 本研究では、歯科保健指導を含む歯科健診を2回以上実施することで、歯科医療費で16%、医科医療費で15%の抑制につながる可能性が示唆され、労働生産性の向上にも寄与する可能性がある。
|