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口腔内病変を生じた類天疱瘡患者の唾液中自己抗体の病原性解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K24134
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

和田 麻友美  北海道大学, 歯学研究院, 助教 (10846207)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード水疱性類天疱瘡 / 粘膜類天疱瘡 / 自己抗体 / 血液 / 唾液 / 17型コラーゲン
研究開始時の研究の概要

1)水疱性類天疱瘡(BP)と粘膜類天疱瘡(MMP)患者の唾液中自己抗体の同定
正常ヒト皮膚や粘膜とBP、MMP患者の血清や唾液を用いた免疫染色、ウエスタンブロッティングを行う。
2)唾液由来自己抗体の病原性の検討
正常ヒト表皮角化細胞などに唾液を反応させ、細胞上清のウエスタンブロッティングによりCOL17発現量を同定する。
3)In vivo による自己抗体の病原性の検討
抗体を腹腔内投与したCOL17ヒト化マウスに病原性のあるモノクローナルIgGやIgA、唾液から生成した抗体を経口投与して口腔内病変の有無を観察する。

研究成果の概要

本研究は、唾液中に抗体が存在するという最近の知見に着目し、粘膜類天疱瘡(MMP)患者の唾液中に含まれる自己抗体を解析するものである。唾液中の自己抗体量が、口腔内の病勢と相関性があるのかなどについてはまだ報告がない。
MMP患者の唾液を採取し、血清中の抗BP180抗体測定に用いられている検査キットを用いてELISA法を施行した。
MMP患者の唾液においてIndex値は10以上を示し、陽性と判定された。また、粘膜症状の改善と連動し、吸光度の低下傾向が認められた。このことから、MMP患者は唾液中においても抗BP180抗体価の上昇が認められ、症状の変化とともに抗体価が変動する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

MMPやBP患者は高齢者も多く、また採血困難な患者などは一度の採血で何度も穿刺されることが予想され、精神的・肉体的な負担になっていると思われる。そのため、唾液中の抗体が血清中の抗体と同じように検出でき、評価することができるようになれば、唾液採取のみの低侵襲な検査を診断の一助として利用することが可能になると考えられ、患者にとってもメリットとなる。これは歯科医師としてMMP患者の診療や病態解明を続けてきた申請者独自のアイデアに基づく研究である。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2025-01-30  

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