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骨芽細胞の分化と細胞内密度との関連性および硬組織再生への最適化

研究課題

研究課題/領域番号 19K24143
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0907:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

伊藤 勇紀  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20845846)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード間葉系幹細胞 / 骨芽細胞 / 歯学 / 歯周治療学 / 組織再生
研究開始時の研究の概要

生体中の骨芽細胞は骨髄中に含まれる間葉系幹細胞より分化するとされているが, その分化過程の詳細についてはあまり理解されていない。また, 新生仔マウス頭蓋骨中の骨芽細胞は成熟度によって細胞の大きさや細胞内密度が異なるという報告がある。
本研究では, 密度勾配遠心分離法を用いて, 骨芽細胞の分化における細胞内密度の変化と分化度の関連性を明らかにするとともに, 歯周疾患モデルラットを用いて硬組織再生に最適な骨芽細胞の分化度を解明することを目的とし, 歯周組織再生療法へとつなげていきたい。

研究成果の概要

マウス骨髄由来の骨髄細胞を分化誘導培地にて培養することで培養骨芽細胞を調整し、密度勾配遠心分離法によって細胞内密度によって3つの細胞集団に分画化した。3つの細胞分画の骨芽細胞分化マーカー遺伝子および間葉系幹細胞マーカー遺伝子の発現を解析したところ、高密度分画では骨芽細胞分化マーカー遺伝子の発現が増大しており、低密度分画では間葉系幹細胞マーカー遺伝子の発現が増大していることが確認された。各分画に含まれる細胞の間葉系幹細胞表面マーカー分子の発現をフローサイトメトリー法によるFACS解析を用いて解析したところ、細胞内密度が低くなるにつれ間葉系幹細胞マーカー分子の発現が増大することが確認された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果より、これまでは困難であった培養骨芽細胞からの石灰化物の除去及びFACS解析を用いた細胞表面マーカーの解析が可能となった。また、間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化が進むにつれ、細胞内密度は増大していくことが示唆された。すなわち、細胞内密度は幹細胞の骨芽細胞への分化度をしめす指標となる可能性が明らかとなった。密度勾配遠心分離法を用いることで、特定の分化段階の生きた骨芽細胞を分離することが可能となり、今後の骨芽細胞の詳細な分化メカニズムの解明に向けての貢献ができたと考える。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Analysis of osteoblast populations separated by density gradient centrifugation.2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤勇紀、伊藤祥作、成瀬陽菜、鍵岡琢実、林 美加子
    • 学会等名
      IADR(Washington, D. C. USA )
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Analysis of osteoblast populations separated by density gradient centrifugation2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤勇紀、伊藤祥作、成瀬陽菜、鍵岡琢実、林 美加子
    • 学会等名
      IADR(Washington, D.C. USA)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 密度勾配遠心分離法を用いた骨芽細胞系譜の解析2019

    • 著者名/発表者名
      伊藤勇紀、伊藤祥作、成瀬陽菜、鍵岡琢実、林 美加子
    • 学会等名
      第150回日本歯科保存学会(金沢)
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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