研究課題/領域番号 |
19K24147
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
信本 忠義 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (80848565)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | タイトジャンクション |
研究開始時の研究の概要 |
標的遺伝子に対する高い特異性と確実な抑制効果のため,short interfering RNA(siRNA)によりRNA干渉(RNAi)を誘導する方法が広く用いられているが,これまでに有効なin vivoでのsiRNAによるRNAi誘導法は確立されていない.効果的で,安全な生体でのRNAi誘導法を確立し,腫瘍のcaludin-1発現を抑制することができれば,新しい口腔癌治療法へと発展することが期待される.
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研究成果の概要 |
申請者は,タイトジャンクションの主要な構成蛋白であるclaudin-1が,癌細胞の運動能と蛋白分解活性を亢進させることををみいだした.これらの結果から,claudin-1発現の抑制は,癌細胞の運動能や蛋白分解活性を低下させ,癌の浸潤・転移を抑制すると推測される. 申請者は,claudin-1に対して数種類のsiRNAを設計・作成し,数種類の癌細胞に遺伝子導入し,いくつかのclaudin-1抑制効果を持つ癌細胞の作成を行った.作成したclaudin-1抑制効果を持つ癌細胞の一部では,運動能の変化を認めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
標的遺伝子に対する高い特異性と確実な抑制効果のため,siRNAによるRNA干渉を誘導する方法が広く用いられている。癌関連遺伝子発現を抑制し、腫瘍増殖を阻止する試みが数多く研究されてきたが,これまでに生体での有効な誘導法は確立されていない.効果的で,安全な生体でのRNAi誘導法を確立し,腫瘍のclaudin-1発現を抑制することができれば,癌の浸潤・転移を阻止する新しい口腔癌治療法へと発展することが期待される.
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