研究課題/領域番号 |
19K24148
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三島 健史 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (70848473)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫治療 / LAK細胞 / ステロール代謝 / 免疫チェックポイント分子 / PD-1 / Zoledronic Acid / 顎骨壊死 / コレステロール代謝 / CD8+T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ)が口腔癌治療に臨床応用され,免疫療法の有用性が注目されている。その抗腫瘍効果は,細胞障害性T細胞(CD8+T細胞)を代表とする免疫担当細胞の抑制性受容体(PD-1)を遮断し,抑制機序を解除することによって発揮される。しかし,CD8+T細胞自体の抗腫瘍活性がどのように制御されているかは不明な点が多い。そこで,本研究ではCD8+T細胞のコレステロール代謝に注目し,コレステロール代謝の修飾によるCD8+T細胞の抗腫瘍活性の増強効果について検討を行う。
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研究成果の概要 |
成分の明らかな無血清培養系を用いて様々なコレステロール合成阻害剤を添加し誘導したLAK細胞の細胞障害活性を放射性クロム遊離試験で評価し,各LAK細胞における免疫チェックポイント分子(PD-1遺伝子)発現を定量PCR法で検討した. LAK細胞の細胞障害活性の誘導にはLAK細胞のコレステロール量が関与していること,さらに細胞の疲弊マーカーであるPD-1分子発現機序についてコレステロール代謝が関与していることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,高い細胞障害活性を有する LAK 細胞を誘導するためには,LAK 細胞のコレ ステロール量が重要であることが示唆された。さらに, がん免疫療法において PD-1 などの免疫疲弊分子の発現には免疫細胞の細胞膜コレステロールが重要な役割を担っていることが考えられ,今後,免疫細胞のコレステロール代謝制御による免疫療法の有用性が示唆された
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