研究課題/領域番号 |
19K24149
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今井 実喜生 九州大学, 大学病院, 助教 (40848016)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベニジピン / インプラント / 骨組織 / 軟組織 |
研究開始時の研究の概要 |
インプラントの治療には十分な骨組織と軟組織が必要である。本研究は、先行研究にてベニジピンが抜歯窩周囲の骨組織と軟組織両方の治癒を促進したことに着目し、インプラントに対する効果を検討する。細胞実験では、ベニジピンの軟組織に対するメカニズムとチタンに対する骨・軟組織の影響を、動物実験ではインプラント治療の際にベニジピンがインプラント周囲組織にどのような影響を及ぼすかを検討する。本研究で得られた結果によっては、実現した際の患者や医師に対するメリットが大きいと考えられ、抜歯後・インプラント治療時の手技としてブレイクスルーとなり得ると確信している。
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研究成果の概要 |
抜歯を行うと周囲の骨が吸収し、インプラントを含めた欠損補綴処置に困難を来すことが多い。本研究では、高血圧症治療薬でありながら骨形成促進効果が報告されているベニジピンに着目し、インプラント埋入後周囲組織の治癒に対する効果を検討した。ラットを用いて、抜歯後にインプラント埋入と同時にPLGA-ベニジピン複合体を投与した結果、インプラント周囲骨-インプラント接触率(BIC)が向上することを確認した。すなわち、ベニジピンはインプラント周囲の治癒を促進する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欠損した歯を補う治療方法としてインプラント治療が選択されているが、治療に必要な骨量が不足している場合がほとんどである。骨量が不足した場合には骨造成を行うが、手技が煩雑であり、患者の負担も大きいなどの欠点がある。本研究では、薬剤を抜歯窩近傍に単回投与するだけで骨形成を促進させることに成功した。このことは、インプラント治療の簡便化へと繋がる知見であるといえる。
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