研究課題/領域番号 |
19K24152
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0907:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋 / 転写コファクター / サルコペニア / myogenesis / Sarcopenia / Transcription / Epigenetics / Muscle / Zfp423 |
研究開始時の研究の概要 |
We hypothesize that Zfp423 is an important network center to integrate multiple signaling pathways at the transcriptional level via recruitment of chromatin remodeling complexes. Our questions are: 1) How does Zfp423 affect satellite cell function? and 2) What role does Zfp423 have in sarcopenia?
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研究成果の概要 |
サテライト細胞の生理に必須である転写コファクターZfp423の機能には依然として不明な点が多い.そこで本研究では,FLAG-Zfp423 を恒常的に発現する C2C12 細胞を作製し,RNA-seq解析と抗 FLAG 抗体を使用したChIP-Seq 解析を施行した.得られた結果に対してオントロジー解析を行った.するとZfp423は,核酸結合,シグナル伝達,トランスポーター活性,増殖および発生を含む機能への重要な関連がわかった.また,合計 749 個の Zfp423 結合領域を特定した。内訳として約 65% がプロモーター領域,15% はイントロン領域内であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う骨格筋の量と機能の低下はサルコペニアと呼ばれ,高齢化が加速している先進国が直面している主要な健康問題となっています.さらにサルコペニアは,死亡率,種々の疾患,QOLに重大な影響を及ぼし,医療費を圧迫している原因となっています.今回の研究からサテライト細胞による骨格筋再生を担うZfp423の遺伝子発現制御メカニズムの一端を明らかにすることができました.現在のところ,サルコペニアを予防・治療する薬剤は存在しません.よって,今後の研究を発展させることにより筋再生を促す手法を確立することができれば,大いに高齢社会の先進国の人々の健康に貢献することが期待されます.
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