研究課題/領域番号 |
19K24169
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
熊谷 あゆ美 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30843916)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 褥瘡予防 / 手術患者 / 皮膚軟部組織の応力 / マットレスの硬さ / 皮膚軟部組織の外力 |
研究開始時の研究の概要 |
手術室における体位別褥瘡発生率は、腹臥位が一番高い。そのため、本研究では腹臥位手術を受ける患者のために、褥瘡予防に有効なマットレスの硬さを検討する。 方法は腹臥位で外力が加わった皮膚軟部組織の変形を、有限要素モデルによる応力解析を用いて検討する。具体的には、硬さの異なるマットレス上に腹臥位となった褥瘡好発部位の有限要素モデルを作成する。このモデルをもとに褥瘡好発部位の皮膚軟部組織の応力解析を行い、皮膚軟部組織の変形が少ない褥瘡予防に有効なマットレスの硬さを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、褥瘡発生率が高い腹臥位手術の褥瘡予防のためのマットレスの硬さを検討した。MRIを使用して硬さの異なるマットレス上に腹臥位となった時の腸骨部のマットレスの変形の違いを比較した。また、硬さの異なるマットレス上に腹臥位となった時の腸骨部の接触面に加わる体圧やずれの違いを比較した。 腸骨部のマットレスの変形は、マットレスの硬さがやわらかいほど大きくつぶれて変形した。腸骨部の体圧は、マットレスが硬いほど高かった。腸骨部のずれは、マットレスの硬さが硬いほど、またやわらかいほど高い傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、マットレスの変形を可視化した検討はなかった。そのため、本研究は新規性がある。次のステップは腹臥位の有限要素モデルを作成して検討することである。本研究結果は、作成したモデルの信頼性を検証するためには大変有用であり、意義がある。今後は信頼性の高いモデルを作成し、腹臥位手術の褥瘡予防のためのマットレスの硬さを明らかにしていく。
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