研究課題/領域番号 |
19K24181
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 北陸大学 (2021) 京都橘大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
宮地 諒 北陸大学, 医療保健学部, 助教 (50847001)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腰痛 / 腰部運動 / 高齢者 / 股関節 / 運動制御 / 地域高齢者 / 運動指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,地域在住の高齢者を対象にした,股関節運動の“行い方”である制御不全と腰痛との関係性の調査と,継続的な股関節の運動制御に対する運動プログラムの効果検証である.近年,股関節の関節可動域や筋力だけでなく運動制御が腰痛と関連する新たな視点として着目されている.しかし,高齢者における運動制御と腰痛との関連や効果的なプログラムについては明らかにされていない.本研究では,地域在住の高齢者において股関節運動の制御不全と腰痛との関係性を明らかにするとともに,股関節の運動制御に対する運動プログラムの有用性を検討する.
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研究成果の概要 |
健常高齢者の脊柱アライメントと股関節・腰部の運動制御との関連性を検証した.その結果,高齢者の脊柱アライメントと股関節・腰部の運動制御能力は関連性がみられないことを明らかにした.また,非特異的腰痛者において股関節・腰部の運動と腰痛および腰痛による可動同制限の関連性を検証した.その結果,股関節・腰部の運動と腰痛は関連性がないが,腰痛に伴う活動制限とは関連性があることを明らかにした.さらに,健常高齢者において,股関節・腰部の運動制御のテスト間の結果の関係性について検証した.股関節・腰部の運動制御は運動方向によってテスト間の結果の関係性が異なることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者において姿勢評価のような静的な評価と運動テストのような動的な評価は必ずしも関連するわけではない.そのため,本結果はいくつかの評価を組み合わせて総合的に評価する必要があり,多面的な評価を行う根拠となる.また,腰椎・股関節の運動制御能力は腰痛による活動制限との関連があるが,運動制御の評価には目的とする運動方向を評価できる運動テストを選択する必要がある.これらの研究成果は,腰痛を持つ高齢者に対する評価を選択するための判断材料となり,腰痛解決に貢献するものである.
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