研究課題/領域番号 |
19K24184
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 九州看護福祉大学 |
研究代表者 |
杉野 由起子 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40728911)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 心臓手術 / 高齢者 / 退院後 / 回復過程 / QOL / 在宅移行 / 術後回復 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の心臓手術の安全性と延命効果が報告され、高齢者の心臓手術は通常の手術として行われている。その一方で、加齢による機能低下や併存疾患のため、術後合併症を発症しやすく、入院期間の延長、退院後のQOLの低下や再入院などの問題が報告されている。しかし、心臓手術後の高齢者の退院後の在宅療養過程や回復については明らかにされていない。本研究では、心臓手術後の高齢者の回復パターンとQOLを明らかにし、在宅移行ケアプログラムの構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
心臓手術を受けた高齢患者の退院から退院後3か月の回復過程とQOLの影響を調査するために複数事例研究を実施した。回復には回復群と回復遅延群の2つの過程があり、回復群は手術の影響や症状に対処しながら行動を拡大し、QOLが高い傾向にあった。回復遅延群は、用心のため屋内中心の行動をとり、QOLが低い傾向にあった。退院後の支援プログラムの検討において、高齢者の退院後の回復期間を3か月とした。回復を促進する看護の課題として、退院後の身体負荷の評価と緩和ケア、活動性を維持するために自己管理方法を支援し、行動を抑制する要因分析と療養支援の必要性が明らかにされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、心臓手術後の退院から退院後3か月間における高齢者の回復過程やその様相を記述することで、心臓手術後の急性期から在宅療養移行期への継続的な看護の示唆を検討する基礎資料となり、退院後のQOLを向上させるケア開発の一助となると考える。
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