研究課題/領域番号 |
19K24188
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
片山 脩 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (60845999)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 軽度認知障害 / ライフスタイル / 認知症 / 危険因子 / ライフスタイル活動 / 高齢者 / 認知症予防 / 潜在クラス分析 |
研究開始時の研究の概要 |
軽度認知障害(MCI)の全てが認知症へと進展するわけではなく、正常の認知機能へ戻る場合もあることが明らかになった。認知症の危険因子には糖尿病、高血圧、肥満、身体不活動といった可変的因子が含まれ、これらの複数の因子に同時介入することが認知症予防に有効であることが示された。ただし、個人がこれらの危険因子を全て有するわけではないため、テーラード介入が望ましい。そこで本研究では、地域在住高齢者でMCIと判断されたが、その後の追跡調査において正常な認知機能へリバートした高齢者を対象に認知症の危険因子や活動の変化のパターンを潜在クラス分析を用いて個々人の特徴に基づいて分類することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究は、要支援、要介護認定を受けていない地域在住高齢者を対象のうちベースライン調査時点で軽度認知機能障害と判定された高齢者のライフスタイル活動や修正可能な認知症の危険因子について、潜在クラス分析を用いてパターンを分類した。そして分類したパターンとMCIから正常な認知機能への回復との関係について、4年後の追跡調査の結果を用いて解析した。その結果、ライフスタイル活動のパターンは、4つのパターンに分類され、修正可能な危険因子の保有パターンは、5つの保有パターンに分類され、MCIから正常な認知機能への回復に関連するパターンが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MCIを有する高齢者のライフスタイル活動パターンや認知症の修正可能な危険因子の保有パターンと正常な認知機能への回復との関連を明らかにしたことが学術的意義といえる。本研究成果の社会的意義は、臨床医をはじめとするMCIを有する高齢者に関わる者が日々の診療等で高齢者のライフスタイル活動パターンや認知症の修正可能な危険因子の保有パターンを評価し、高齢者中心のテーラード介入を実践することがMCI者の認知機能の回復につながる可能性があることを示唆したことといえる。
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