研究課題/領域番号 |
19K24202
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
角 智美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (90847899)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 看護倫理 / 倫理的感受性 / 臨床看護師 / 看護倫理教育 / 縦断研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、看護師の臨床経験年数による倫理的感受性の変化を明らかにすること、また看護師の倫理的感受性と組織的な看護倫理教育との関連を明らかにすることを目的としている。公立急性期病院に勤務する看護師約480名を対象に「臨床看護師の倫理的感受性尺度(角,森,2018)」を用いて3年間で4回の縦断的なアンケート調査を行い、データを分析する。この研究によって、今後の看護継続教育における看護倫理教育を具体的に提言できると考える。
|
研究成果の概要 |
臨床看護師の倫理的感受性について公立総合病院の臨床看護師を対象に2020年3月、2021年3月に無記名自記式アンケート調査を実施した。さらに2018年4月、2019年3月のデータを合わせて4回のデータを分析したところ、臨床経験年数との相関はなかったが、新人看護師の倫理的感受性は入職時が最も高く1年後に最も低下していた。 倫理的感受性に関連する要因として、倫理に関する経験は、倫理研修参加、倫理カンファレンス参加、倫理コンサルテーション依頼に有意差があり、倫理に関する知識では、患者の権利、看護者の倫理綱領、徳の倫理、倫理原則、ケアの倫理、Jonsenの4分割法を用いた事例展開に有意差が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床看護師の倫理的感受性は、臨床経験年数との相関は無かったが、新人看護師の場合は入職後1年経過した時点の倫理的感受性が最も低かったことから、入職後の臨床経験が倫理的感受性に影響を及ぼしていることが考えられる。 また、組織として倫理的感受性を高めるためには、倫理研修会で、患者の権利、倫理綱領、徳の倫理、倫理原則、ケアの倫理についての講義をすること、Jonsenの4分割法による事例展開や倫理カンファレンスを行うこと、倫理コンサルテーションを行うことが有効であることが明らかになったことから、今後の看護倫理教育への示唆が得られたと考える。
|