研究課題/領域番号 |
19K24211
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
前田 由紀 東京医療保健大学, 看護学部, 助教 (60848696)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児患者 / 退院支援 / スクリーニング / 小児 / スクリーニングシート / 妥当性 |
研究開始時の研究の概要 |
病気を持つ子どもたちを地域で支えるため、病院では退院支援が活発に行われている。退院支援を必要とする子ども達に行き届いた支援提供を可能とするのが退院支援スクリーニングシートである。我々は小児用退院支援スクリーニングシート(J-PAD)を試作したが、J-PADが臨床現場で実際に活用できるかどうか妥当性の検証を行えていない。質の高い退院支援実施のために、精度の高いスクリーニングシートの開発が必要である。本研究の目的は、J-PADの妥当性の検証を行い、小児医療の現場で活用できる小児用退院支援スクリーニングシートを開発することである。本研究では前向きコホート調査を実施し、J-PADの有用性検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、J-PAD(小児用退院支援スクリーニングシート:Japanese Pediatric Patient Assesment Tool for Discharge Planning)の妥当性を検証し、J-PAD 改訂版の作成ならびに改訂版の妥当性検証を行うことである。入院した15歳未満の患児204名を対象にJ-PADを試用した。J-PADのスクリーニング回数は287回であった。解析の結果、患児の退院困難の有無とJ-PADの項目間には関連性がみられた。これにより、J-PADの有用性が確認できたが今回の結果をもとに改定を行い、より精度の高いJ-PAD ver.2を開発が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で試用されたJ-PADが、退院支援の必要な小児患者をスクリーニングするためのシートとして、ある程度評価しうる結果が得られた。小児患者専用の退院支援スクリーニングシートを使用することにより、退院支援の必要な患児とその家族を振り分けることができ、入院中の早期に患児とその家族への支援を開始できる可能性を高める。早期の介入は医療者に時間的余裕を与え、在宅療養の環境をより質高く整えることを可能にする。今後、さらに対象者を拡大し、J-PADの妥当性の検証と評価および修正がされることにより、より精密なスクリーニングシートに発展していくことが期待される。
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