研究課題/領域番号 |
19K24219
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
三山 豪士 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 公衆衛生部, 研究員 (30846241)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | RSウイルス感染症 / 感染症疫学 / 新型コロナウイルス感染症 / 早期探知 / 実効再生産数 / 流行期判定 / 流行予測 / 2次感染者数分布 / RSV感染症 / 子孫分布 / 季節性変動 / 降水量 / 海外渡航者数 / 疫学 / 数理モデル / リスク因子 |
研究開始時の研究の概要 |
Respiratory syncytial virus(RSV)感染症は新生児、乳幼児、免疫不全や先天性心疾患等を有するハイリスク群で重症化しやすい。ハイリスク児を対象にRSV感染の重症化予防のため、ヒト化抗RSV-F蛋白単クローン抗体が予防的に投与されているが、流行前の投与が望ましく、感染流行期の把握は重要となる。大阪府では2015年まで第50週頃が流行の最盛期となっていたが、2016年以降は第40週頃と大きく変化しており、計画的な予防が困難な状態である。本研究は大阪府及び全国の発生動向調査データを用いて、①流行期に影響する因子を探索すること、②大阪府内でのRSV感染症流行を予測する数理モデルの作成とその検証を行う。
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研究成果の概要 |
呼吸器感染症の流行を早期探知・予測することは計画的な予防薬投与や的確な診断のために重要である。本研究では、RSV感染症について感染症流行の早期探知を目的に、流行動態の把握(実効再生産数のモニタリング)と流行開始基準値の設定を行った。また、新型コロナウイルス感染症パンデミック下における感染症対策がRSV感染症の流行動態に及ぼした影響を、数理モデルを用いて捉え、2022、2023年の流行規模について予測した。感染症流行時期は、感受性(免疫を持たない)宿主数と感染リスクの影響を受けて変動することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られたRSV感染症流行の流行開始基準値を用いて流行期を周知することで、感染リスクのある集団の感染予防の意識を高め、重症化リスクの高い集団は予防薬(流行期において月1回の投与が必要)を計画的に投与することができる。また、流行規模の予測は、医療体制にとって有用な情報となり得る。効率的な感染症の予防及び医療体制の整備は、重症例数の抑制に貢献すると考えられる。
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