研究課題/領域番号 |
19K24224
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森崎 真由美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (20846331)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 成人移行期支援 / 小児慢性疾患小児慢性疾患 / 親子関係 / セルフケア / 自立 / 自律 / 小児慢性疾患 / 情報提供 / 自立支援 / 支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
親子関係に着目した成人移行期支援モデルの構築を目指し、第1段階として患者の成人移行に対する親の認識尺度を、親へのインタビュー調査によって開発する。第2段階として患者の成人移行期支援外来受診による患者・親双方の変化を明らかにするため、成人移行期支援外来受診前、2回の受診後の2時点において質問紙調査を行う。第3段階として患者の成人移行へ向けた準備状況を示す移行準備性、疾患特性、親の要因の関連を検討する。患者の移行準備性と有意な相関がある変数を用い、各変数間の関係性を示す関連図を作成し、適合度を評価する。以上により患者の移行準備性を向上させるための親及び親子関係に対する支援構築への示唆が得られる。
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研究成果の概要 |
小児慢性疾患患者の成人移行期支援における親子システムへのアプローチを検討するため、患者の親へのインタビューを行った。患者の親は患者に一歩進んだ疾患説明を行いながらも、患者が疾患について多くを知ることへの迷いを感じていた。背景として患者への心理的影響への懸念、親が疾患やリスクを受容することの難しさが挙げられた。妊孕性、妊娠・出産に関する情報提供においては、タイミングを測ることが重要であり、医療者はリスクに対する親の理解度、親子コミュニケーションの度合いを確認することが重要であること示された。Covid-19によって病院をフィールドとした研究活動が著しく遅れたが、今後尺度の検証を行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児慢性疾患患者の成人移行期支援については近年研究が増加しており、具体的な支援方法の確立へ向けたエビデンスが構築されている。一方で、成人移行に影響するとされる患者の親の要因や、親への効果的な支援については知見が不足している。本研究は、患者の親に対してインタビューを行い、親子システムへの具体的なアプローチに関する示唆が得られたという点において、学術的、臨床的意義が高いと考える。
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