研究課題/領域番号 |
19K24226
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
牧田 和也 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (10843352)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビタミンD / 紫外線 / 骨粗鬆症 / サルコペニア / 地域住民コホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
一定地域に居住する住民の方々の協力を得て行う研究である。健康診断と共に血液中のビタミンDの値を測定し、同時に骨の強さや筋肉量、運動能力を測定する。同じビタミンDであっても普段の食事摂取から得られるビタミンDと屋外活動により紫外線が皮膚で産生するビタミンDとで人体に与える影響、中でも特に骨粗鬆症やロコモティブシンドロームなどの運動器疾患に与える影響が異なっているかについて調査する。
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研究成果の概要 |
健康診断への参加者を生活状況と質問票により、ビタミンDを食事から多く摂取している集団とビタミンDを紫外線により皮膚で多く産生している集団に分けて比較した。それぞれの集団の間で、血液中のビタミンDの値は差がなかった。また、骨粗鬆症や骨折、変形性関節症、ロコモティブシンドロームなどの運動器疾患についてはそれぞれの集団の間で違いはなかった。ビタミンDを紫外線により皮膚で産生している集団の方が、筋力や筋肉量が多く、体脂肪率も低いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、同じ血液中のビタミンDの値であっても、ビタミンDを紫外線により皮膚で産生する経路の方が、ビタミンDを食事から摂取する経路よりも、筋力・筋量に対して良い影響を与えている可能性が示唆された。 更に研究を進め、ビタミンDの摂取経路と運動器疾患への影響を明らかにすることが、国民に対しより良いビタミンDの摂取方法の提案し、健康増進へ寄与することにつながる。
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