研究課題/領域番号 |
19K24228
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
十川 麗美 岡山大学, 大学病院, 技術職員 (20851637)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 遺伝 / がん / がんゲノム / 市民啓発 / がん教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、がんゲノムに対する一般市民の知識や意識変化を評価し、地域の特性を生かした市民啓発の方法を検討することを目的とする。近年、がんゲノム医療が加速しているにも関わらず、現在のがん教育及び学校教育におけるヒト遺伝学やゲノム医学に関する記載が少なく、リテラシー向上は急務である。遺伝医療・がんの専門家、および患者・市民参画(PPI)の取り組みとして当事者会とも連携を取りながら一般市民を対象とした継続的な質問紙調査を実施する。得られた知見をもとにフィードバックを行い、健康管理やがん予防に繋がる適切な行動変容を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、まんが教材を用いて一般市民を対象とした遺伝啓発プロジェクト「Genetic Cafe」を実施した。そして、遺伝や遺伝性のがんを中心としたレクチャー前後に質問紙調査で取り組みに関する評価、知識理解評価と動画視聴者が考える最適な学習媒体や開始時期を意識調査した。今後、学校等教育機関と連携を図り、小学高学年や中学生を中心に、個人の特性に応じた様々な学習媒体を用いた遺伝やがんを学ぶ機会の提供が求められていると明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がんゲノムを用いた医療が拡大されているが、本邦のがん教育及び学校教育では、ヒト遺伝学やゲノム医学の学習機会が少なく、がんゲノム医療の啓発やリテラシー向上は急務である。 本研究では、遺伝やがん、ゲノムに対する啓発活動の対象者を高校生や大学生を含む10代から80代の市民へと拡大した。2023年3月現在開催イベントへの参加者および動画視聴総数は400人を超えている。講義後の質問紙調査にて、対象者の考える遺伝やがんを学ぶ時期と方法について明らかにした。今後、これらの結果から地域で定着可能な教育方法の確立への糸口を見出すことを期待する。
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