研究課題/領域番号 |
19K24229
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大隈 俊明 九州大学, 大学病院, 助教 (20709258)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病 / コホート研究 / 性差 / コホート |
研究開始時の研究の概要 |
近年、糖尿病合併症の発症、進展における性差が明らかとなり、性差医療、性差医学の推進の必要性が指摘されている。合併症の環境要因、遺伝要因には人種差があるが、過去のエビデンスは欧米人に基づくものが大半で、我が国において合併症とその危険因子の影響の性差を明らかにした研究は稀である。 そこで本研究では、5000人を超える日本人糖尿病患者のゲノムコホート研究において、環境因子、遺伝因子、発症した合併症の情報などを統合したデータベースを構築し、糖尿病合併症発症率の性差、及び環境因子、遺伝因子の性特異的影響を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
糖尿病合併症の発症、進展に性差があり、性差医療・医学の推進の必要性が指摘されているが、過去の研究は欧米人に対象としたものが大半で、我が国で合併症とその危険因子に関して性差をみた研究は稀である。そこで本研究では5000人を超える日本人糖尿病患者のコホート研究において、合併症発症や、環境的、遺伝的要因の性差を検討した。 本研究期間では、登録時データを用いた横断研究において、生活習慣と血糖コントロールとの関連、遺伝因子との相互作用、そしてこれらの性差について、また、追跡データを用いた前向き研究において、死亡率、合併症発症率の性差、そして高血糖などの危険因子が合併症発症に及ぼす影響の性差を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、糖尿病患者の死亡率や糖尿病合併症の発症率に性差があることや、合併症の危険因子が合併症の発症に及ぼす影響にも性差があることが示された。このように、我が国の糖尿病患者の大規模コホートをもとにしたエビデンスにより、我が国における性差医学・医療の推進・発展に貢献することができると考える。
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