研究課題/領域番号 |
19K24230
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
本田 由 (尾崎由 / 尾崎 由) 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (00850653)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 術後睡眠障害 / 自閉症スペクトラム障害 / ラメルテオン予防投与 / 全身麻酔 / 睡眠障害 / 睡眠周期 / 術後せん妄 / 自閉症スペクトラム症 / ロゼレム予防投与 / ラメルテオン / 予防投与 |
研究開始時の研究の概要 |
ラメルテオンは術後の睡眠障害を有する患者の治療薬として用いられており、小児の全身麻酔症例でラメルテオンの予防投与の効果を調べた研究では、ラメルテオン投与群で術後せん妄の発生率が低下したと報告されている。しかし、高齢者および障害者において術後の異常興奮やせん妄が高頻度で発生しているにも関わらず、ラメルテオンを全身麻酔前に予防投与して、術後のせん妄の発症率を減少させるかどうかを検討した介入研究はない。そこで本研究では、ラメルテオンの予防投与によって術前から睡眠周期を正常化することで、全身麻酔後の睡眠障害に起因する異常興奮やせん妄の発症率を減少させることが出来るかどうかを検討する。
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研究成果の概要 |
全身麻酔の術後合併症の一つである睡眠障害は、自閉症スペクトラム障害(以下、ASD)などの障害者において、術後せん妄の発症や概日リズム障害の増悪などを惹起する危険性が示唆されている。しかしながら、術後の異常興奮やせん妄の発症を予防する有効な方法は確立されておらず、術後のASD患者のQOL恒常のためにも早急に解決される必要があると考えられる。本研究は、睡眠周期調整物質であるラメルテオンを全身麻酔の前投薬としての予防投与することで、術前から睡眠周期を正常化することが全身麻酔後の睡眠障害に起因する異常興奮や術後せん妄の軽減に有効であるかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症スペクトラム障害(以下ASD)患者の全身麻酔の術前にラメルテオン製剤を予防投与して、術前から睡眠周期を正常化しておくことで、術後の睡眠障害に起因する異常な興奮やせん妄の発症を軽減することができるか検証を行った。症例が目標巣に達していないため、結果は解析途中である。術後の睡眠障害はASD患者本人のみならず家族などの養育者においてもQOLに関与する非常に重要な問題であるため、今後も研究を続け、ASD患者の術後の異常興奮やせん妄の発症を予防する有効な方法の確立を目指す。
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