研究課題/領域番号 |
19K24234
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
松裏 豊 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (30840897)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 睡眠 / 術後せん妄 / 集中治療室 / サーカディアンリズム / クリティカルケア / 脳波 / 集中治療 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠は免疫機能の改善や神経回路の形成など自然治癒力を高める効果があり、急性期からの回復過程において重要不可欠な役割を果たしている。しかし、重症患者は生命維持や異常の早期発見のために、夜間においても頻回のケアを必要とするため、睡眠の中断が起こり、睡眠周期の変調を来していると考えられる。 さらに臨床現場では、夜間のケアは医療者側のタイミングで行われていることが多く、睡眠と夜間ケアの関連性については十分に検討されていない。 そこで本研究では、夜間のケアと睡眠の関連について、生理的指標を用いた客観的評価により明らかにし、睡眠周期を維持するための最適なケアのタイミングを確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
システマティックレビューより集中治療室において頻繁に起こる術後せん妄予防に対する効果的なケアについて明らかとなった。さらに体動による睡眠の中断が起こることで睡眠が浅くなることから、体動だけでなく刺激などにより睡眠の中断が起こることで睡眠のサイクルの障害や質の低下が起きる可能性が示唆された。これらのことより集中治療室における睡眠ケアや医療者の患者への夜間介入方法について示唆が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体動による睡眠の中断がその後の睡眠の質へ影響を及ぼすことが明らかとなった。このことは体動だけではなく、例えば集中治療室に入室している患者に対して、医療者の介入などにより睡眠の中断が起こる場合でも考えられ、その頻度が増すことでさらに患者の睡眠の質の低下が考えられる。本研究の結果により、医療者が患者への夜間の介入方法について示唆を得たことは看護の質向上へとつながる。
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