研究課題/領域番号 |
19K24242
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
矢野 ゆう子 大手前大学, 国際看護学部, 非常勤 (70406263)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 婦人科がん / 早期発見 / 自己アセスメントツール / 早期看護介入 / 早期介入 / 術後下肢リンパ浮腫 / 婦人科がん後 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、診療報酬の改定などのためリンパ浮腫の予防教育が広く行われているが、婦人科がん術後でリンパ浮腫外来初診者の多くは、皮膚の硬化・線維化がみられる不可逆的な状態である。リンパ浮腫は、発症早期に診断して症状をコントロールすることで、重症化を避けることができるが、リンパ浮腫を早期に発見するためには患者自身がその症状に気づき、受診する必要がある。こうした気づきにつながる主観的症状の統一した指標はなく、早期の受診行動につながっていない。 そのため、患者自身がリンパ浮腫の現状を把握することが可能になるツールは、発症の可能性を自ら予測することによって早期の受診行動へとつながることが期待できると考えた。
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研究成果の概要 |
婦人科がん術後患者の「早期リンパ浮腫自己アセスメントツール」を開発することを目的として質問紙の作成を試みた。文献レビューと婦人科がん術後リンパ浮腫患者のインタビューから、初期症状として、①浮腫、②ピリピリした皮膚の違和感、③通常みられない持続する症状、④重だるさ、⑤皮膚の張る感じ、⑥何となく腫れぼったい、⑦違和感がある、⑧次の日にも残る浮腫、⑨下腹部や陰部の浮腫を抽出した。また、インタビューの結果から、対象は適宜、症状を医療者に報告していること、リンパ浮腫の知識をもとに症状を評価し対処していること、医療者の知識や対応に対する課題は長年課題となっている現状が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者自身がリンパ浮腫の初期症状に気づき、それを医療者へ相談する行動は早期の介入において重要な情報源である。そして、初期症状を診断につなげ早期に管理することで症状の重症化を防ぐことができる。婦人科がん術後リンパ浮腫患者が初期徴候・症状をどのように評価し対処しているのか、その後の専門的治療に至るまでの経緯を明らかにすることは、早期看護介入の示唆を得ることができると考える。また、本研究で得られた結果を公表するは、予防指導や症状の重症化を予防する援助の見直し等について検討するための一資料となり得る。
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