研究課題/領域番号 |
19K24245
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
豊間根 耕地 科学警察研究所, 法科学第一部, 研究員 (70845362)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 微生物叢 / CRISPR / 個人識別 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、犯罪捜査のために、微生物叢の情報を用いた個人識別法の開発が進められている。しかし、従来の微生物叢解析法は個人識別における識別力が低い、解析が困難であるといった課題を抱えており、実用化には程遠い。申請者は真正細菌と古細菌が持つCRISPRを指標とした微生物叢解析を新たに提案し、皮膚等の生体試料中におけるCRISPRのDNA配列を解析することで、CRISPRの多様性を応用した個人識別法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
CRISPRは原核生物が持つ、スペーサーと呼ばれる外来DNAに由来する短い配列と、スペーサーを挟むリピートを繰り返し単位とする、ゲノム上の繰り返し配列である。皮膚微生物叢中に存在する細菌のCRISPR領域について、そのDNA配列の多様性を解析した。CRISPR領域のスペーサー配列の多様性は個人間で類似性が低く、個人内で類似性が高かったことから、個人特異性が高いと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚の表面にはヒトDNAより多量の微生物DNAが存在していると考えられており、ヒトDNAが十分に採れない場合の個人識別を目的として、これまでに各国で微生物叢の保持する遺伝情報を用いた個人識別法の開発が試みられてきた。しかしながら、先行研究の多くで用いられてきた16S rRNA遺伝子は微生物叢の構造を解析する上での解像度が低く、実用に至った手法はない。本課題で構築したCRISPRを用いた微生物叢解析は、解像度が高く、微生物叢解析による個人識別法の開発の実現につながるものと期待される。
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