研究課題/領域番号 |
19K24248
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 公益財団法人医療科学研究所 |
研究代表者 |
横内 陳正 公益財団法人医療科学研究所, 研究員育成委員会, 研究員 (70845875)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 労働者 / 職業性ストレス / 仕事の経験 / メンタルヘルス / キャリア |
研究開始時の研究の概要 |
仕事や職場環境に由来する様々なストレス要因(仕事の量的負担や裁量の自由度など)は、従業員のストレス、ひいてはメンタルヘルスの低下につながることが明らかになっている。しかし、従業員のキャリアの中で発展的に形成されていく「仕事の捉え方や意味づけ」によって、ストレス要因の影響がどのように異なるのかは解明されていない。したがって、本研究では、従業員による「仕事の捉え方や意味づけ」が形成されていく段階ごとに、ストレス要因と本人のメンタルヘルスの関連を定量的に明らかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、職場のストレス要因と従業員の精神的健康の関連が、キャリアを通じて変化する自己の捉え方によってどのように異なるかを明らかにすることである。まず、文献調査と民間企業に勤務する従業員(5名)を対象としたインタビュー調査を通じて、自己の捉え方は、仕事や職場で関わる周囲の人々と自分がどのように差別化され、かつ関係しているかによって特徴づけられることが示唆された。つぎに、民間企業に勤務する従業員(1250名)を対象とした質問紙調査とデータ分析の結果、従業員のなかで自己の捉え方が確立していることが、一部のストレス要因による負の健康影響を低減させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、従業員が職場での相互作用を通じて変化する主体であること、特にキャリアを通じて自己の捉え方が変化していくことを考慮した、新たな職業性ストレスモデルの理論的基礎を提供するものであり、将来的には、従業員のキャリア発達を踏まえた職場介入の方策につながることが期待される。
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