研究課題/領域番号 |
19K24251
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岡田 宏子 (小池 宏子 / 岡田宏子) 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30849352)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 多職種連携 / 医療コミュニケーション / 多職種協働 |
研究開始時の研究の概要 |
①現時点で、アドバンス・ケア・プランニング支援に際して、どのように様々な職種が動き、連携しているかについて、実践する医療者を対象に質問紙調査を行う ②より高度な実践者や関連する研究を行っている研究者へのインタビュー調査を通して、多職種連携に資する能力や、共通認識などについて把握し、まとめる ③②で抽出し、まとめられた内容を洗練するため、より多くの医療者、研究者、患者を対象に合意形成を目的とした調査を行い、モデルを構築する。 ④③で作成されたモデルについて、専門家や学会の助言を得て、妥当性を担保する。
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研究成果の概要 |
文献から抽出したACPコミュニケーション実践指標39項目について、医療福祉職を対象とした実践状況調査を行った。その結果、ソーシャルワーカー(SW)、看護師、医師の順で実践頻度が高かった。臨床経験年数が長いほど、また年間看取り数が多いほど実践頻度が高かった。SW、看護師、医師、及びACP経験のある患者を対象としたインタビュー調査から、新たに抽出された実践指標17項目を追加した56項目についてACP高度実践医療福祉職、及び研究者の合意度合いを調査した。最終的に43項目が合意に達し、これらの項目を患者を含む多職種協働体制でのACPコミュニケーションモデルとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、プロセスが進みづらく、医療福祉職、患者、家族など、関係者がそれぞれに心理的バリアを抱えると言われるACPについて、関係者全員で協働的に実施するためのコミュニケーションモデルを示した。ここに、多くの医療福祉職の悩みどころでもあった相談を開始するタイミングに関する項目や、患者、家族側の視点から協働的に進めていくための要因をモデルに組み入れることができた。また、本モデルに組み入れた項目は、職種間、及び患者・家族の役割に重複があり、交換性が高いため、それぞれの場における構成員で役割を柔軟に変えていくtransdisciplinaryなチームモデルの適用可能性を示した。
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