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肝炎ウイルス排除に対応する途上国における乾燥濾紙法による肝炎マーカー測定の提案

研究課題

研究課題/領域番号 19K24257
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関広島大学

研究代表者

永島 慎太郎  広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (60846898)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード肝炎ウイルス / 血液濾紙法 / 遺伝子解析 / Dried Blood Spot / 血清疫学
研究開始時の研究の概要

WHOは2030年までにウイルス肝炎をElimination(排除)するコミットメントを表明し、各国では肝炎ウイルス感染状況の把握が急務である。途上国では、採血による血清疫学調査が困難なため、血液濾紙法(DBS)による調査が行われているが、コンタミネーションなどの問題があり、DBS検体の遺伝子解析の方法も確立していない。本研究は、途上国であるブルキナファソで行った血清疫学調査で得られたDBS検体を用いて途上国における肝炎ウイルス感染状況に関する血清疫学調査方法の確立とSequence解析によるfull-genome sequenceの特定の可能性を検討する。

研究成果の概要

本研究では医衛生環境が不十分な南アフリカの途上国であるブルキナファソの母子240組より血液濾紙法(DBS)により得られた検体を用いて、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)の免疫血清学的測定を実施した。HBVの感染率は母6.3%、子0.8%であることが明らかとなった。また、測定結果と質問票の情報を連結し、感染リスク因子の検討を行った。その後HBV・HCV陽性検体に対してウイルス遺伝子の解析を行うためNested PCR・Sequence解析・系統樹解析を行い、同国におけるHBV・HCVの型の決定や児の感染経路の推定等を行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

医衛生環境が不十分な途上国において、通常の採血による血清疫学調査は困難である。本研究では、指先の穿刺のみで行う低侵襲で簡便な採血法である血液濾紙法(Dried Blood Spot: DBS)の一つであるHemaSpotTM-HF(Spot On SCIENCES)を用いて、B型肝炎ウイルスの測定による疫学調査・ウイルス学的解析の方法を確立し、途上国ブルキナファソでの疫学調査の実施を可能とし、同国のB型肝炎ウイルス感染状況に関する貴重な知見を得た。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] Clinical Research Unit of Nanoro(ブルキナファソ)

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] The changing epidemiology of hepatitis B and C infections in Nanoro, rural Burkina Faso: a random sampling survey.2020

    • 著者名/発表者名
      Moussa Lingani, Tomoyuki Akita, Serge Ouoba, Shintaro Nagashima, Palwende Romuald Boua, Kazuaki Takahashi, Basile Kam, Aya Sugiyama, Theodore Nikiema, Chikako Yamamoto, Athanase Some, Karim Derra, Ko Ko, Hermann Sorgho, Zekiba Tarnagda, Halidou Tinto and Junko Tanaka
    • 雑誌名

      BMC Infectious Diseases

      巻: 20 号: 1 ページ: 46-46

    • DOI

      10.1186/s12879-019-4731-7

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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