研究課題/領域番号 |
19K24258
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
釜野 桜子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (00612574)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性炎症 / メタボリック症候群 / 栄養 / 朝食欠食 / 睡眠時間 / 出生体重 / ストレス / 出生情報 / 胎児期環境 / 食事 |
研究開始時の研究の概要 |
生活習慣病発症のリスクである慢性炎症状態と出生情報や食事、ストレスとの関わりを明らかにすることは、その後の健康維持のために重要な知見となる。本研究では、コホート研究に参加している日本人中高年を対象に、胎児期環境および成人後の食事・ストレス状況の慢性炎症状態への相互作用を疫学的アプローチにより解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、コホート研究に参加している日本人中高年を対象に、成人後の食事を含む生活習慣の慢性炎症への影響および出生情報と食事やストレスとの慢性炎症に対する相互作用を明らかにすることを目的とした。 研究の結果、男性において朝食欠食および短時間睡眠と、慢性炎症と関連するメタボリック症候群との有意な正の関連がみられた。また、血清高感度CRP値をアウトカムとした解析では、低出生体重群で総エネルギー摂取量が多いと血清高感度CRP値が高いという交互作用が有意であった。このことから、低出生体重と慢性炎症との関連に食要因が関わっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本人中高年を対象に胎児期環境および成人後の食事・ストレス状況の慢性炎症状態への相互作用を検討したものである。 研究の結果、特に男性における朝食欠食と短時間睡眠がメタボリック症候群と関連する可能性があること、低出生体重で産まれても、エネルギー摂取量を過剰にしないよう気を付けることで慢性炎症を抑えうる可能性が示唆された。これらの結果より、胎児期や出生直後の環境だけでなく、成人までの食事などの生活習慣がその後の慢性炎症やそれに伴う疾患の予防に役立つと考えられる。
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