研究課題/領域番号 |
19K24280
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 新潟医療福祉大学 (2020-2021) 筑波大学 (2019) |
研究代表者 |
藤本 知臣 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (70847798)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 運動時低体温症 / ふるえ / 温度感覚 / 運動指令 / 筋機械受容器 / 低体温症 / 皮膚温度感覚 / 深部体温 / 運動 / 主観的温度感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、競技人口が増加しているオープンウォータースイミングなどの屋外水中スポーツが低水温環境下で行われる。これらの水中運動時には、運動によって筋において多量の熱を産生しているにもかかわらず、低体温症に陥ることで競技の継続が困難になり、時には命を落とす危険さえある。これまでの申請者の研究において、運動時の低体温症の発症に体温低下時に生じるふるえ熱産生が運動時には抑制されることが関連している可能性を見出したが、その抑制のメカニズムについては依然不明な点が多い。そこで本研究では、運動中体温低下時の体温調節反応の特性とその調節メカニズムの解明を目的として、特に運動時の温度感覚に着目して検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、運動時低体温症の発症メカニズムの1つとして皮膚や身体深部からの温度入力が運動時に変化する可能性に着目し、運動やそれに関連する運動指令および筋機械受容器の働きが常体温時および体温低下時の温度感覚に及ぼす影響を検討した。 成果として、1) 特に体温低下時の全身の温度感覚は運動時によって鈍化すること、2) 運動指令および筋機械受容器は常体温時の全身および皮膚の温度感覚に影響を及ぼさない可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトが寒さから身を守る行動には身体各部からの温度情報を基に寒さを感じることが重要である。我々の研究結果から、運動中には体温が低下しても“寒い”という感覚を感じにくくなることが運動時低体温症の発症メカニズムである可能性が示唆された。しかしながら、この温度感覚の鈍化には運動指令や筋機械受容器といった運動関連要因は関連しない可能性が示唆された。これらより、運動時低体温症を防ぐためには、事前に体温を十分に高めておくことや、寒さを感じる前に上着を着用し体温の低下を防ぐことが重要であることが示唆されます。
|