研究課題/領域番号 |
19K24283
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
金 鎭赫 静岡大学, 情報学部, 講師 (00735095)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Just-in-Time適応型介入 / 身体活動 / 睡眠 / 心身の健康 / 身体活動度 / 気分 / Just-in-Time型介入 / 心血管系機能 / 気分状態 / 心理状態 / モバイルヘルスシステム / ジャストインタイム適応型介入法 / 心血管系自律神経指標 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、健康増進・維持のための管理方法や疾患の予防と治療を目的としたモバイルヘルスシステムの開発に国際的な関心が高まっている。しかしながら、そのようなシステムの成功のためには、健康管理の鍵となる健康関連情報間の関係性や因果性を、客観的で信頼性の高い手法で検証する必要がある。本研究では、日常生活下の行動パターンと心理状態などの関係性に加えて心血管系自律神経指標の生理学的要因や社会環境的要因を採用し、健康関連情報関の因果性を多次元的に調査する。これにより、健康に否定的な影響を与える「異常」を検知した時に適切な行動の誘導や効果的な情報提示などの介入を行う「ジャストインタイム適応型介入法」を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は、日常生活下で身体活動と睡眠に否定的な影響を与える要因や異常を検知した時に適切なタイミングで介入を行うジャストインタイム型介入の具体的な方法を提案する目的で行われた。身体活動については、数分から数時間での気分の悪化と身体活動低下の前後関係を検証するとともに、両者の関係は行動文脈(場所、同伴者)により影響されるが示された。睡眠については、精神的健康のためには、単に十分な睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠規則性など個人の適時適切な介入を行う必要があることを明らかにした。これらは、身体活動と睡眠のような健康関連行動のジャストインタイム型介入を行う際の有用な研究成果といえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、身体的健康の保持増進、精神的不調の改善のための新たな介入方法としてジャストインタイム型介入が提案されつつある。本研究は、日常生活下の多次元健康情報を客観的で信頼性の高い手法により測定し、それらの関係性や因果性を検証することで、身体活動と睡眠のような健康関連行動のジャストインタイム型介入を行う際の重要な情報を提供した。また、本研究で用いたリアルタイム健康情報モニタリングシステムは、長期間個人の健康管理を持続することはもちろん、臨床場面での応用も可能な汎用性・利便性の高い医療プラットフォームとしての発展可能性が期待できる。
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