研究課題/領域番号 |
19K24285
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田畑 阿美 京都大学, 医学研究科, 講師 (00844391)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小児脳腫瘍 / 適応行動 / 認知機能 / 協調運動 |
研究開始時の研究の概要 |
小児脳腫瘍患者は、脳腫瘍そのもの、あるいは治療の影響に伴う脳機能の障害のために、社会生活への不適応を生じうる。しかしながら、社会適応に影響する因子についての検討はほとんどなされておらず、支援体制も十分とは言い難い。 そこで本研究では、小児脳腫瘍患者を対象に、精神・認知機能、協調運動および家庭・学校生活における適応行動について、横断調査および経時的に調査する前向き観察研究を行い、小児脳腫瘍患者の適応行動に影響する要因を明らかにする。さらに、経時的変化について、病型の違いによる特徴を明らかにし、機能予後に応じたリハビリテーションの方法の確立と小児脳腫瘍患者の最適な支援体制を構築することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、小児脳腫瘍患者の精神・認知機能、協調運動および家庭・学校生活における適応行動について経時的な調査を行い、変化の特徴を明らかにすることである。また、小児脳腫瘍患者の適応行動に影響する要因を明らかにすることである。 本補助事業期間内には、京都大学医学部附属病院で治療予定の新規発症の小児脳腫瘍患者および復学後の小児脳腫瘍患者に対して、精神・認知機能、協調運動および家庭・学校生活における適応行動の評価を行い、個別症例へのフィードバックやケースシリーズ報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児脳腫瘍患者の精神・認知機能、協調運動および家庭・学校生活における適応行動の経時的変化を明らかにすることは、地域社会における合理的配慮の充実を含めた、機能予後やライフステージに応じた支援体制の構築に寄与するものであると考える。 また、小児脳腫瘍患者の適応行動に影響する要因を明らかにすることは、機能予後に応じたリハビリテーションの方法の確立において重要な位置づけとなる。 そして、これらの研究の成果として、小児脳腫瘍治療後の神経心理学的合併症を抱える患者・家族が、適切な評価・介入を受け、QOLを維持した生活をできることが期待される。
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