研究課題/領域番号 |
19K24294
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 (2020) 早稲田大学 (2019) |
研究代表者 |
佐渡 夏紀 筑波大学, 体育系, 助教 (60844983)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | MRI / 形態 / 慣性パラメータ / 個人差 / 動作 / モーションキャプチャー / 関節中心 / 動作分析 / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
各種身体運動においてパフォーマンスが最大となる最適動作は、個人の体つきに応じて異なることが予想される。しかし、これまで個人の最適動作に迫る試みは十分に行われていなこなかった。本研究では、跳躍動作を対象に、体つきの個人差とパフォーマンスを最大化する身体動作の関係を検討する。本研究では、MRIを用いた形態測定とモーションキャプチャ―システムを用いた動作測定を行い、得られたデータを組み合わせたシミュレーション手法を用いることで研究を進行する。
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研究成果の概要 |
本研究では体つきと動作の個人差を精細に取得できる分析方法論を構築し、個人の体つきに応じて最適な身体動作が異なるという仮説の検証を目指した。MRIを用いて異なる密度を持つ各身体組織の3次元分布を考慮した体つきの評価手法を確立した。動作分析で中核となる関節中心の定義方法について、特に機能的方法が確立していなかった足関節の機能的方法を提案し、従来法と比較した。MRIデータと動作データを組み合わせ、詳細な形態分析が行われた個人が他者の跳躍動作を行ったとするシミュレーション手法を考案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRI方法論の構築により、「競技種目に従事するアスリートの特異的な適応(例:「協働筋群の中で発達度合いが均一でない」)」のような身体の不均一性を考慮しつつ物理的な動かしにくさを詳細に検討することが可能となった。 足関節中心について従来法では特に足関節内外反負荷が過小評価されていることが明らかになり、各種動作の足関節捻挫リスクの再考の必要性を示された。提案した手法はそのための有益な手段となる。 検討したシミュレーションは跳躍だけでなく様々な動作で応用可能である。今後体つきの個人差に応じた最適動作が様々なスポーツ動作で検討され、将来的には科学的に個人に即した動作の提示に繋がることが期待される。
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