研究課題/領域番号 |
19K24295
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 健康科学大学 |
研究代表者 |
遠藤 悠介 健康科学大学, 健康科学部, 助教 (20850564)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 膝前十字靭帯損傷 / 脛骨後方傾斜角度 / 三次元動作分析 / 表面筋電図 / MRI画像診断装置 / 前十字靭帯損傷 / 脛骨後方傾斜 / 生体膝関節運動分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ACL損傷における危険因子と生体運動の関係を明らかにすることを目的とした研究である。 本研究の実験課題は、ACL損傷における解剖学的危険因子として認識されている脛骨後方傾斜角度や、半月板形状などの膝関節の解剖学的構造をMRI画像診断装置により評価し、膝関節三次元動作分析データとの関連性を検証することである。本研究の長期的な展望は、ACL損傷の発症リスクを予測するための基礎的データの一端を担うことができるようになることである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は脛骨後方傾斜(PTS)角度が膝関節バイオメカニクスに及ぼす影響を明らかにすることである。健常者31名を対象にMR画像診断装置を用いてPTS角度の計測および、着地動作時の膝関節角度と下肢筋電図の計測を実施した。PTS角度は女性の方が男性よりも有意に大きい結果であり、また男女ともにPTS角度と脛骨回旋角度変化量の間に有意な相関関係を認めた。筋電図解析では、女性の下肢筋活動とPTS角度に有意な回帰関係を確認した。本研究ではPTS角度が膝関節バイオメカニクスに与える影響について明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は脛骨の解剖学的特徴と膝関節バイオメカニクスの関係を明らかにすることで、膝前十字靭帯(ACL)損傷の受傷メカニズムの解明に寄与することを目指した研究である。本研究によって、脛骨後方傾斜(PTS)角度はACL損傷を引き起こす脛骨内旋運動と関係することが明らかとなった。PTS角度の計測にはMRIなどの医療用画像が必要であるが、ACL損傷者は診断時に画像診断が行われている。このことから、PTS角度はACL再建術を実施した患者の再受傷の予防と親和性の高い指標であることが考えられる。
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