研究課題/領域番号 |
19K24296
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
白井 禎朗 金城学院大学, 生活環境学部, 助教 (40844410)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食習慣推定 / 食事調査 / 安定同位体 / 爪 / 頭髪 / 栄養疫学 / 観察研究 / 安定同位体分析 / 疾病リスク評価 / 同位体分析 / 爪・頭髪 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は爪および頭髪の炭素・窒素・硫黄の安定同位体分析を、簡便・非侵襲・客観的な手法として食事調査に応用すること、最終的には、食習慣情報を伴う生活習慣病のスクリーニング検査として健康診断に導入することを目指す。その第一段階として、研究基盤と栄養疫学的なエビデンスとなる成果を得ることを目的としている。具体的には、測定値に対する変動係数(測定誤差)、同位体組成の経時変化やそのタイムスケール、個人内・個人間変動等を検討する。そして、同位体比と食習慣および生活習慣病リスクとの関連を明らかにする。
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研究成果の概要 |
爪および頭髪の炭素・窒素・硫黄の安定同位体組成を用いて、簡便・非侵襲的・客観的な食習慣推定と同時に非感染性疾患をスクリーニングする手法を開発するための研究基盤の構築を目指した。 健常若年者を対象として横断的・縦断的に検体の採取と食事調査を実施した。疾患リスク評価のために研究協力者の所属機関において入院患者から検体を採取した。 4季節の食事データから、炭素・窒素・硫黄の安定同位体組成に関連することが予想される砂糖・菓子類、魚介類、肉類の摂取量に季節変動を確認した。検体の分析より、個人内の指間の変動は個人間の変動よりも極めて小さいことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は爪と頭髪による食習慣推定の手法開発の研究基盤となる調査を実施して、爪・髪の安定同位体組成が疫学的指標となる可能性を見出した。非侵襲的な生体指標による客観的な食習慣調査であれば幼児、学童、高齢者に対しても簡便に実施可能であり、それらのライフステージにおける栄養疫学的エビデンスの創出に貢献できる。そして将来的には定期健康診断に導入することで客観的な食事情報に基づく保健・栄養指導が可能となり、広く国民の健康の維持増進に役立つことが期待できる。
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