研究課題/領域番号 |
19K24297
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
九鬼 靖太 大阪経済大学, 人間科学部, 講師 (00843559)
|
研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 疾走能力 / 下肢筋力 / 発育発達 / 子ども / 最大筋力 |
研究開始時の研究の概要 |
疾走能力は様々な運動の基礎となるため、我が国でも疾走能力向上に取り組んでいるが、未だ十分な成果が得られていない。疾走能力の向上には下肢の最大筋力を高めることが有効であるが、下肢の最大筋力における経年的発達と疾走能力との関係は十分に検討されていない。そこで本研究では、下肢の最大筋力における経年的な発達を横断的に示し、子どもの最大筋力を測定できる安価な測定装置を開発することを目的とする。 下肢の最大筋力の経年的発達と疾走能力との関係が解明され、安価で簡易的に最大筋力を測定できる装置が開発されれば、子どもの疾走能力向上の指導法の確立と継続的な最大筋力の評価に寄与することができる。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は,小学生児童を対象に,下肢の最大筋力の発達を横断的捉え,下肢の最大筋力と疾走能力との関係を明らかにすることとした.小学校2年生・6年生の男子児童のアイソメトリックな力発揮における下肢の最大筋力と30m走を測定した.6年生においては,最大筋力と疾走能力には有意な関係が認められたが,2年生には有意な相関関係が認められなかった.この結果は,年齢によって疾走能力と下肢筋力との関係が異なり,発育段階に応じた指導介入の重要性を示唆している.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,アイソメトリックな力発揮を実験室外で実施できる測定装置を用いて,子どもの最大筋力を測定し,疾走能力との関係を検討した.これまで,下肢の最大筋力は,膝関節伸展筋力などの単関節運動によって評価されてきたが,本研究の方法を用いることで,下肢全体の最大筋力を測定することができる. また,年齢に応じて,下肢の最大筋力と疾走能力との関係が異なり,小学6年生にのみ強い相関関係が認められた.これは,小学校高学年の児童に対しては,下肢の最大筋力を高めるトレーニングの効果を支持するものであり,学校現場などで下肢筋力を高めるための取り組みの重要性を示している.
|