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半側空間無視を改善に導く新たなリハビリテーション手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K24300
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

高村 優作  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 運動機能系障害研究部, 研究員 (20846175)

研究期間 (年度) 2019-08-30 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード半側空間無視 / リハビリテーション / 高次脳機能障害 / 経頭蓋直流電気刺激
研究開始時の研究の概要

半側空間無視(USN)は右半球病変後の約40%に生じる神経学的症候群であり、病変の反対側の刺激に対し注意を向ける・応答することが障害される。
USNの慢性化は日常生活能力の改善を滞らせる要因となるが、日常生活上での改善をもたらす効果的なリハビリテーション手法は確立されていない。原因として、USNの病態が複雑かつ多様であり、その適切な把握のための評価手法が未確立であること、病態特性に基づく介入手法の立案がされていないことが指摘できる。本研究では、USNの病態特性の明確化および脳画像・脳波分析による神経基盤同定の上で、効果的なリハビリテーション手法を開発することを目的とする。

研究成果の概要

半側空間無視は脳卒中後に生じる高次脳機能障害の一つであり左側の対象物の見落としなどの症状が生じ、社会復帰の妨げとなり、健康を損なう要因となる。本研究では、タッチパネルPCを用いた新たな評価手法開発および多変量解析や機械学習等の解析手法を応用することで、半側空間無視の病態を3つのタイプに分類することができた。また、この病態にもとづいて無視症状を変化させる可能性についても一定の結果が得られた。このことは、個々の半側空間無視の特徴に応じたリハビリテーション手法の提供につながるものと考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

半側空間無視は脳卒中に合併する高次脳機能障害の一つであり、リハビリテーションによる日常生活動作能力の獲得や生活範囲の拡大に負の影響を与える。これは、社会参加の困難さん繋がりひいては活動量低下に伴う健康状態悪化にもつながる。一方、半側空間無視に対する有効なリハビリテーション手法はすくなく、効果の個人差が大きい。本研究では、病態基盤および病態に基づいた手法を検討することで個人差の要因を明確化し、個人に応じたリハビリテーション手法の開発に繋がると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pathological structure of visuospatial neglect: A comprehensive multivariate analysis of spatial and non-spatial aspects2021

    • 著者名/発表者名
      Yusaku Takamura, Shintaro Fujii, Satoko Ohmatsu, Shu Morioka, Noritaka Kawashima.
    • 雑誌名

      iScience

      巻: 24 号: 4 ページ: 102316-102316

    • DOI

      10.1016/j.isci.2021.102316

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 模写課題の描画特性から高次脳機能障害の要素を抽出する -損傷半球、領域の違いによるエラー特性の対比的考察-2019

    • 著者名/発表者名
      高村優作
    • 学会等名
      第43回日本高次脳機能障害学会学術総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-09-03   更新日: 2022-01-27  

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