研究課題/領域番号 |
19K24305
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 日本福祉大学 (2021-2022) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2019-2020) |
研究代表者 |
松田 有司 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (50636371)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 水泳 / 男女差 / 指導法 / 股関節 / パフォーマンス / 競技力向上 / 技術 / 競技レベル / 身体特性 |
研究開始時の研究の概要 |
平泳ぎのキック動作は、競技力に大きく影響する動作であるが、動作が複雑であり、科学的理論に基づいた技術指導論はない。①下肢の可動域や構造は男女で大きな差がある、②競技現場で見る男女の下肢動作は明らかに異なる動作をしている、③日本トップ女子選手が、キックで獲得する瞬間的な速度は筋力・パワーに秀でた日本トップ男子選手より勝る、という背景がある。つまり、男女で平泳ぎキック動作の推進力の獲得方略が大きく異なる可能性があり、男女に適した技術指導やトレーニングが行われるべきである。平泳ぎの下肢動作の推進メカニズムを、3次元動作分析、筋活動パターン、身体的特徴など多角的な観点から分析する。
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研究成果の概要 |
平泳ぎのキックとプルの推進貢献度は、男女で異なり、特に女子選手はキック動作において大きな泳速度を獲得していた。キック動作の3次元分析において、女子選手は男子選手と比較して、1)足部の動きが横方向に相対的に大きい、2)股関節内旋・外旋角度・角速度が他の関節と比較して相対的に大きいことが明らかになった。女子と男子で股関節で異なる動作パターンを示すことが明らかになった。異なる動作は、関節可動域の違いに関連することが示唆された。下肢筋の活動パターンに関しては男女で同様の活動パターンを示すことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ヒトの泳ぎの基礎的動作にも関わらず、今なお未解明な平泳ぎの下肢動作の推進メカニズムを、3次元動作分析、筋活動パターン、身体的特徴など多角的な観点から分析した点において学術的に価値があるといえる。本研究成果を鑑みて、指導現場において、男女で部分的に指導方法を分ける必要性があることが示唆された。平泳ぎは学校教育にも取り入れられる基礎的な動作であり、本研究成果は学校教育における初心者指導にも、男女で異なる指導法の必要性についての根拠を示すものである。
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