研究課題/領域番号 |
19K24310
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 裕 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10850133)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミトコンドリア / BCAA / トレーニング休止 / 骨格筋 / エネルギー代謝 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取によってミトコンドリアの生合成が高まることが報告される一方で、分解機構に与える影響について詳細は明らかではない。この分解機構はミトコンドリアの品質管理を行う上で重要な働きを担う。そこで本研究では、BCAAの摂取がミトコンドリアの分解機構に与える影響を明らかにする。 本研究により、BCAAの摂取がミトコンドリアの制御にどのような影響を与えるのかについて合成および分解の両視点から明らかにすることが可能となる。さらに、BCAAの新たな生理機能の発見につながることや、スポーツ現場に対して科学的根拠に基づいた栄養摂取方法を提供する一助となることが期待される。
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研究成果の概要 |
トレーニングの休止に伴い、エネルギー産生の中心的な役割を担うミトコンドリアの量が減少することが知られているが、この減少を抑制する方法は、未だ十分に解明されていない。本研究では、栄養摂取の観点から分岐鎖アミノ酸(BCAA)の効果に着目し検討を行なった。その結果、トレーニング休止期間中のBCAA摂取は、ミトコンドリアの分裂・分解といった除去機構を抑制することが一つの要因となり、ミトコンドリア量の減少を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミトコンドリアの量・質の低下は、糖尿病などの代謝疾患の発症や、持久的運動パフォーマンスの低下に関わる。本研究結果から、BCAAの新たな生理作用の発見につながることや、ミトコンドリア減少を抑制する栄養摂取方法を提供する一助になることが期待される。
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