研究課題/領域番号 |
19K24317
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 育英大学 |
研究代表者 |
吉井 健人 育英大学, 教育学部, 准教授 (80850966)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 体育科 / 思考力 / 指導モデル / タブレットPC / 批判的思考態度 / 批判的思考 / 小学校高学年 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第1に小学校高学年児童を対象にこれまでに提唱された体育科の指導モデルとタブレットPCを組み合わせた指導モデルを比較分析し、思考力が獲得されるか検討する。 第2に、批判的思考評価票の作成に向けて、小学校5、6年生の3校232名を対象に得られたデータを基に天井効果の検討及び主因子法・バリマックス回転による因子分析を行い、思考力を測定可能な項目を検討する。 第3に開発した新たな指導モデルを小学校高学年児童に適用し実践を行い、収集した言語活動及び批判的思考評価のデータを分析し、体育科の思考力に及ぼす効果を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、体育科の思考力、特に、批判的思考態度の獲得に向けた指導モデルを開発し、その効果を明らかにすることであった。その結果、次のようなことが明らかとなった。第1に、体育授業に批判的思考態度尺度を検討した結果、「多面的・論理的思考」因子、「内省的思考」因子、「客観的思考」因子から成る12項目3因子構造が明らかとなった。第2に、批判的思考態度を獲得できる指導モデルを開発し、小学校6年生の児童を対象に6時間単元の走り高跳びの授業を実践し、単元前後に批判的思考態度尺度の調査を行い、比較検討した。その結果、全ての因子得点及び総合得点において、単元前に比べ単元後で有意に高値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、変化の激しい社会において中核となる思考力の中でも特に、批判的思考態度に着目し、体育授業における批判的思考態度を測定するための尺度を作成した。さらに、批判的思考態度を高める指導モデルを開発及び検討した。これからの社会に求められる批判的思考態度の育成は、体育授業においても重要である。本研究で作成した批判的思考態度尺度を活用することにより、体育授業における批判的思考態度を測定することが可能となった。また、本研究で開発した指導モデルは、体育授業における批判的思考態度の獲得へ向けた可能性を示した。
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