研究課題/領域番号 |
19K24331
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 (2021) 大阪行岡医療大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
国宗 翔 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 助教 (50848554)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 視覚運動制御 / 高齢者 / 障害物跨ぎ動作 / 感覚 / 転倒 / 視覚 / 運動制御 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の転倒状況として「つまずき」がもっとも多く、これを回避するために障害物跨ぎ動作が必要となる。障害物を安全に跨ぐためには、接近中の視覚情報や下肢の固有感覚が重要である。近年、下肢の固有感覚障害を有する高齢者は転倒リスクが高いことが報告されている。よって本研究では、下肢の固有感覚障害を有する高齢者における障害物跨ぎ動作の視覚運動制御について明らかにする。また、身体機能との関連性を分析することで、下肢の固有感覚障害を有する高齢者への転倒予防対策について検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は下肢の固有感覚障害を有する高齢者における障害物跨ぎ動作の視覚運動制御を明らかにすることである。 本研究の対象者を選定するうえで、まず視覚運動制御の性差を検討した。この結果、障害物跨ぎ動作におけるToe Clearance調整について、男性と女性で同様の視覚運動制御をしていることが示唆された。次に、下肢の固有感覚障害を有する高齢者における障害物跨ぎ動作の視覚運動制御を検討した。その結果、下肢の固有感覚障害が最も軽度な症例のみ健常者と同様の傾向を示した。今後、介入研究を実施することで、固有感覚障害と障害物跨ぎ動作における視覚運動制御の関連性を特徴づけられる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は対象者数が少ないながらも、実際に固有感覚障害を有する症例を対象とした貴重な実験的研究であり、学術的意義が大きい。本研究結果より、日常生活が自立していても下肢の固有感覚障害があれば、障害物跨ぎ動作における視覚運動制御が変化する可能性が考えられた。また、その視覚運動制御には性差を認めないことも明らかになった。 これらの知見は、「躓き」および「転倒」予防介入を発展させるために重要な知見である。今後は介入研究を実施していくことで効果的な転倒予防プログラムを提案していきたい。
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