研究課題/領域番号 |
19K24334
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
笠井 信一 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 契約研究員 (60845874)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素 / 高強度運動 / 動脈血酸素飽和度 / 低酸素トレーニング / トレーニング科学 / グリコーゲン / スポーツ科学 / スプリント / トレーニング / 無酸素性能力 |
研究開始時の研究の概要 |
低酸素環境下において高強度(スプリント)運動を実施する「低酸素トレーニング」は、通常酸素環境下で実施する同様のトレーニングと比較して無酸素性能力を改善することが報告されている。しかし、低酸素環境下における動脈血酸素飽和度(SpO2)の低下の程度には個人差が大きく、一律の酸素濃度を用いた場合では実際の低酸素負荷(相対的負荷)が個人間で異なることが予想される。したがって、本研究では、SpO2を考慮した低酸素環境下における運動・トレーニングが無酸素性能力の改善に及ぼす効果を明らかにし、SpO2を用いた至適な低酸素トレーニングプログラムを新たに提案することを目的とする。
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研究成果の概要 |
スプリント運動時における吸入酸素濃度の違いが動脈血酸素飽和度(SpO2)の変化および代謝応答に及ぼす影響を検討した結果、血中乳酸濃度および運動時における組織酸素飽和度に有意な差はみられなかった。また、低酸素環境下でのスプリントトレーニング時におけるSpO2の違いが局所循環(筋血流量および筋酸素消費量)に及ぼす影響を検討した結果、運動時におけるSpO2の変化率と各指標の変化率との間に有意な関係性はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、動脈血酸素飽和度(SpO2)を考慮した低酸素環境下における運動・トレーニングが無酸素性能力の改善に及ぼす効果を明らかにし、SpO2を用いた効率的な低酸素トレーニングプログラムを新たに提案することを目的に研究を実施してきた。高強度運動時のSpO2の応答には個人差が非常に大きく、低酸素トレーニングプログラムを作成する上での体系的なSpO2の基準を示すことができなかった。今後は低酸素刺激の個人差を引き起こす要因を明らかにし、低酸素トレーニングをより安全かつ効率的に実践するトレーニングプログラムの作成が求められる。
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