研究課題/領域番号 |
19K24353
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
吉田 雅裕 中央大学, 国際情報学部, 准教授 (60785913)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エッジコンピューティング / コネクテッドカー / 自動運転 / ネットワーク制御 / モバイル網 / ハンドオフ / IoT |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の超高齢化と労働人口の減少が進む中で、自動車の自動運転技術を実現することは極めて重要である。本研究では、コネクテッドカーが高速道路を80km/h以上で走行する際に大規模計算機基盤との接続が不安定になるという課題に対し、高速移動時の自動運転制御の安定性を向上するためのネットワーク制御方式の研究を行う。携帯電話基地局のエリア切り替え(ハンドオフ)時に通信品質が劣化しやすいため、複数の通信事業者のネットワーク帯域を合成させる工夫と、電波強度や位置情報からハンドオフのタイミングを予測する工夫により、高速移動時の通信遅延時間を200%以上高速化する技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本論文では,自律型モビリティのCANデータを対象に,高頻度に発生するショートパケットの効率的な圧縮方式を提案する.提案方式は,自律型モビリティからエッジサーバまでの無線アクセス網区間をパケットキャッシング(RE)による圧縮を行い,エッジサーバからクラウドまでのインターネット区間をパケットコーディング(gzip)による圧縮を行うという,二段階の圧縮を組み合わせた方式である.公道で実際の自動車を用いた評価実験を行った結果,提案方式は,毎秒1,000メッセージ発生するショートパケットを,リアルタイムに84%圧縮できることを示す.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、コストの安い既存の携帯電話網を自動運転に活用するという点で研究成果の実現性が高く、コネクテッドカーが高速移動する際の携帯電話網の通信品質の安定化、高信頼化に役立つ通信プロトコルを実現するという点で社会への波及効果が期待できる。また、本研究は、先進国だけでなく、携帯電話網の通信品質が不安定な発展途上国において自動運転の早期実用化につながるため、社会的に大きな意味を持つ。
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