研究課題/領域番号 |
19K24394
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1101:環境解析評価、環境保全対策およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
横井 崚佑 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究員 (80849894)
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研究期間 (年度) |
2019-08-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金属資源 / 希少性 / 安定供給 / クリティカリティ / 物質フロー分析 / 産業連関分析 / 要因分解分析 / 資源リスク / ライフサイクル影響評価 / 特性化 |
研究開始時の研究の概要 |
金属資源の安定確保リスク評価に関する従来の研究では、資源需給の将来変化や一次資源および二次資源中に共存する複数資源の関係性が十分に考慮されていないという問題がある。本研究では、それらの要素を考慮して将来にわたる金属資源の安定確保リスクの新たな評価・管理手法を開発することを目指す。これにより、より実際の資源供給制約に即した将来における資源の安定確保リスクの評価フレームを構築し、我が国の今後の安定的な資源確保戦略の策定に貢献できると期待される。
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研究成果の概要 |
国別に天然鉱山からの採掘の持続可能性を評価するための簡便な指標として、資源採掘量と埋蔵量の比率に基づく希少性指標を導入した。さらに国際産業連関分析によって推計したメタルフットプリント指標を援用して、鉄、銅、ニッケルを対象に、金属資源の調達リスクを表す日本の希少性メタルフットプリントの分析を行った。その結果、鉄と銅は比較的採掘活動が逼迫していない国に調達を依存しているのに対して、ニッケルは一部採掘活動が逼迫している国に対しても調達を依存していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今まで全球規模で評価されることが多かった金属資源の希少性を国別で評価できる評価指標を導入し、さらにフットプリント分析と組み合わせることによって、金属消費国と金属採掘国の関係性を、採掘活動の持続可能性をふまえて分析することを可能とした。本成果は、持続的な金属利用のための資源調達リスク管理に向けて、採掘活動の持続可能性という観点からのリスク軽減のための有効な対策の議論への貢献が期待される。
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