研究課題/領域番号 |
19K24686
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 沖縄科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
成田 明光 沖縄科学技術大学院大学, 有機・炭素ナノ材料ユニット, 准教授 (30870133)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
55,900千円 (直接経費: 43,000千円、間接経費: 12,900千円)
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キーワード | ナノカーボン / 多環芳香族炭化水素 / ナノグラフェン / ヘリセン / らせん構造 / 脱水素環化反応 / キラリティ / 誘導放出 |
研究成果の概要 |
グラフェンのナノ構造に相当する「ナノグラフェン」は、優れた光・電子物性を示すことから次世代炭素材料として期待されている。本研究では、典型的な平面構造のナノグラフェンとは一線を画した非平面のらせん構造を有するナノグラフェンや、その拡張によるグラフェンナノソレノイドの合成に挑戦し、様々な新奇構造の合成に成功した。特に、らせん構造に由来したキラリティーと近赤外発光を示す複数の非平面ナノグラフェンを合成し、キラル光物性に関する知見も得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
円偏光の検出や発光が可能なキラル材料は、セキュリティータグや三次元ディスプレイ等への応用が検討されており、本研究で得られたらせん構造を有する非平面ナノグラフェンの合成手法や構造物性相関に関する知見は、今後さらなる新奇構造の合成やより優れた物性を示す構造の設計に指針を与えるとともに、将来的には技術応用にも繋がると期待される。また、共同研究により特異な構造依存の励起状態ダイナミクスの解明や金属表面上での磁性グラフェンナノリボンの合成等、他分野への波及効果も得られた。
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