研究課題/領域番号 |
19KK0002
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分1:思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三成 寿作 京都大学, iPS細胞研究所, 特定准教授 (60635332)
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研究分担者 |
西條 玲奈 大阪大学, 文学研究科, 助教 (10768500)
木村 めぐみ 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (50711579)
日比野 愛子 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (00511685)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 3,540千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | パブリックエンゲージメント / 生命倫理 / ELSI / 市民意識 / データサイエンス / エンターテインメント / 科学コミュニケーション / パブリック・エンゲージメント / ゲノム情報 / デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、英国では科学と社会との関わりをめぐって科学コミュニケーションからパブリックエンゲージメントへの政策的転化が生じている。この転化は専門家のみに依存した科学やその社会的な応用の進め方からの反省から生じている。この対応として将来社会をも視野に入れつつ多様な人々の意向を政策形成に反映していく必要性が高まっている。本研究課題では英国のAnna Middleton教授の研究チーム(Wellcome Genome Campus/University of Cambridgeに所属)とともに、ゲノム情報の取り扱いを事例としつつ、一般市民や非専門家が関与・参画する政策・制度形成のあり方について熟議する。
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研究成果の概要 |
Middleton教授の研究チームが主体的に推進する「Your DNA, Your Say」(YDYS)プロジェクトを主軸として日英共同研究を推進することにより、パブリックエンゲージメントと生命倫理との融合のあり方ついて新たな知見を得た。YDYSプロジェクトが対象とする、ゲノム情報や健康情報を含めたビックデータの取り扱いは、一般市民にとってはあまり馴染みがない論点であり、意識や意向の抽出において課題があったが、短編映像の制作及びその意識調査との融合を通じてその対応を試みた。最終的には、日英共同研究を介して、国際的な文脈における認識や意見の多様性、また相違について提示できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム情報や健康情報を含めたビックデータの取り扱いは、昨今、社会的に極めて重要な論点となっており、このような論点に関して、一般市民の意識をどのように喚起し認識を向上していくかが問われている。本研究では、英国において先駆的な取り組みを推進しているMiddleton教授の研究チームとの共同研究を通じて、新たな研究手法を実践することにより、国際的な文脈における一般市民の認識や意向の抽出、さらには国際的な研究組織との連携等が達成されたことから、本研究成果には、ある程度の学術的意義かつ社会的意義があるものと考える。
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