研究課題/領域番号 |
19KK0026
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 (2022-2023) 総合地球環境学研究所 (2019-2021) |
研究代表者 |
山内 太郎 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (70345049)
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研究分担者 |
林 耕次 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 研究員 (70469625)
中尾 世治 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80800820)
彭 宇潔 静岡大学, 人文社会科学研究科, 講師 (70791218)
山口 亮太 金沢大学, 人文学系, 講師 (80783422)
園田 浩司 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (20795108)
清水 貴夫 京都精華大学, 国際文化学部, 准教授 (10636517)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | サニテーション / トイレ / 狩猟採集社会 / 都市スラム / 農村 / WASH(水、トイレ、衛生) / NGO / カメルーン / 狩猟採集民 / COVID-19 / 定住集落 / 住民組織 / 人類史 |
研究開始時の研究の概要 |
人類は農耕を開始するまで人類史の膨大な時間、狩猟採集生活を営んできた。現代の狩猟採集民や伝統的な生活を営む農耕民の中にはトイレを持たず野外排泄を行っている集団が数多く存在していることを鑑みると、「少集団で移動生活を行う狩猟採集民にとって野外排泄は合理的なのではないか」、「人類はいつから/どのようにしてトイレを持つようになったのか」という「問い」が生まれた。本研究は、「人口密度が低く遊動的な狩猟採集生活においては、野外排泄による細菌感染リスクは低く、定住生活をはじめて人口密度が増加したことにより感染リスクが高まり排泄空間が固定化され「トイレ」を作るようになった」という仮説の検証を試みる。
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研究実績の概要 |
令和5年(2023年)度は、積極的に国内外にて成果報告を行った。具体的には、5月に日本アフリカ学会においてセッションを企画、6月にSustainability Research & Innovation Congress(SRI2023)においてセッションを企画・実施した。また、9月にマレーシアにて開催された国際生理人類学会(ICPA2023)やFHS国際シンポジウム(FHS2023)、10月に長崎大学大学院セミナー、11月に神戸にて開催されたGPSに関するシンポジウム、同11月にインドネシアにて開催された、The 7th International Symposium on Green Technology for Value Chains(GreenVC2023)および2024年3月に行われた生態人類学会において招待講演ならびに口頭発表を行った。さらに、2024年2月に信州大学にて開催された排泄に関する一般公開シンポジウムにおいて一般市民向けの講演をおこなった。 2023年11月にカウンターパートであるカメルーン・ヤウンデ第一大学の研究者を札幌に招聘し、日本のメンバーとカップリングしたオンラインレクチャーを実施した(日本アフリカ学会と共催)。さらに同月に国際サニテーション学会(ISSS)国際シンポジウム(ISSS AC 2023)を主催した。 また、2024年2月にカメルーンに渡航し、首都ヤウンデにおいて、最終成果報告に向けた国際ワークショップを開催(於、ヤウンデ第一大学)するとともに、都市、農村、森の各フィールドにおいて、現地NGOと最終調整を行った。これらの活動に加えて、プロジェクトメンバーと最終成果報告のための英文書籍執筆を開始した(令和6年度に刊行予定)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終成果報告としての英文書籍刊行や現地での住民を対象にしたワークショップ開催、現地NGOや住民を読者として想定するPicture Book刊行は次年度に持ち越すこととなったものの、令和5年度はフィールド調査を完了し、最終年度として国内外にて積極的に成果発表を行ったので、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
最終成果報告としての英文書籍刊行、英文学術論文執筆をプロジェクトメンバーと進めるほか、地域住民を対象にした成果報告(ワークショップ、Picture Book刊行など)を現地NGOと協働して行い、研究成果の現地への還元を行う。
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