研究課題/領域番号 |
19KK0031
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分6:政治学およびその関連分野
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
武内 進一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60450459)
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研究分担者 |
千年 篤 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10307233)
桐越 仁美 国士舘大学, 文学部, 講師 (70793157)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アフリカ / 伝統的権威 / 農村 / 政治体制 / 土地 / 政策 / 国家 / 政党 / 資源管理 / コミュニティ / 土地法 / 所有権 / 地方行政 / ドナー / ガーナ / ルワンダ / 商人 / 農産物 / 農民 / 持続可能性 / 法制度改革 / ガバナンス |
研究開始時の研究の概要 |
近年アフリカ諸国では、新自由主義的経済政策、人口増加、気候変動等の影響から、土地や水など農村における資源制約が強まり、その利用や分配(広義の「管理」)が政治問題化している。従来アフリカ農村の資源管理は伝統的権威に委任される傾向にあったが、国家の関与が強まり、国家と社会がせめぎ合う場となっている。本研究の目的は、農村資源管理の比較を通じて、アフリカにおける国家社会関係変容の方向性を探ることにある。現地研究者との密接な協力に基づいて、ガーナとルワンダという対照的な統治システムを持つ国の農村資源管理を比較分析する。それにより実践的な政策課題に答えつつ、国家社会関係の再編、変容の方向性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ルワンダとガーナの農村変容について比較し、それを主導するアクターとして、ルワンダでは政権与党の「ルワンダ愛国戦線」(RPF)、ガーナでは伝統的チーフに着目した。ルワンダでは、党=国家体制の下、急速な農業の商品化と生存維持経済の解体が進行したが、ガーナではより長期間にわたる商品化過程のなかでチーフが本源的蓄積の促進者の役割を負ったことなど、両国の農村変容の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルワンダとガーナという対照的な二ヵ国を比較し、アフリカで急速に進む農村変容の実態を、主導するアクターの違いを踏まえて描き出した。農村変容を国家と関連付けて分析し、従来別々に進められる傾向があったミクロとマクロの研究を接続したところに、本研究の重要な学術的意義がある。英文書籍出版やガーナ大学との共同セミナーを通じて、研究成果普及や学術ネットワーク構築にも成果を上げた。
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