研究課題/領域番号 |
19KK0037
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
堀内 恵 中央大学, 商学部, 教授 (20338651)
|
研究分担者 |
清水 智 山梨学院大学, 学習・教育開発センター, 教授 (90162700)
五十川 陽 千葉経済大学, 経済学部, 講師 (40852760)
前田 瞬 長崎県立大学, 経営学部, 講師 (40758984)
安積 淳 拓殖大学, 商学部, 准教授 (10348302)
福田 賢一郎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (10357890)
丸山 佳久 中央大学, 経済学部, 教授 (10342312)
向原 強 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (00322793)
|
研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | REA onotology / REA2.0 / スマートコントラクト / B-MERODE / オープンバリューネットワーク / デザインサイエンス / ブロークチェーン技術 / 実態調査 / REA ontology / MDA / ブロックチェーン技術 / Hyperledger Fabric / REA 2.0 / トリプルビュー / MERODE / LAP / アクションデザインサイエンス / バリューネットワーク / REA オントロジー / ブロックチェーン / デザインサイエンス研究 / 社会構成主義 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの企業は、特定の主宰企業の価値基準や収益基準のもとに、供給・製造業者、顧 客等で構成されるValue Network(VN)に参加し、自らの維持発展を模索してきた。近年のVN間競争の活発化や新規ビジネス展開の多様化に伴い、自らの価値・収益基準のもとで企業規模、国内外、業種を問わずビジネス機会に照らして俊敏かつ状況適応的な新たなVNの構築・ 主体的参加を可能にすることが求められている。本研究は、Blockchainを始めとする「分散型台帳技術」をVNの技術基盤に据えつつ、デザインサイエンス研究を反復的に展開することで、それぞれの企業がVNへの主体的な参加・退出が可能なVNを構築する。
|
研究実績の概要 |
本年度は、下記の研究活動に取り組んだ。第1に、研究代表者の堀内、ベルギーのUCLouvain Saint-Louis BrusselsのLaurier教授、KU LeuvenのSnoeck教授およびUniversity of Namurの博士課程のVictor Amaral de Sousa氏は、オープンバリューネットワーク(VN)を構築するための意味論取引モデルであるREA2.0を用いたスマートコントラクトの構築と評価を継続して行った。対面での活動は、2023年7月30日~8月5日(於:中央大学)、2023年11月7日~10日および2024年3月11日~21日(於:UCLouvain Saint-Louis Brussels)で行った。その結果、2021年に投稿したアメリカ会計学会JIS誌の投稿論文の中で示したREA2.0の取引事例をブロックチェーン環境Hyperledger Fabricを用いて、二重支出を防止する取引シナリオおよび返却取引シナリオを構築・評価した。 第2に、堀内は2023年6月24日、日本情報経営学会より本研究テーマに関連する研究(タイトル:「ブロックチェーン技術を用いた情報化実践における課題」)において2022年度の論文賞を受賞した。 第3に、REA2.0の実務への適合性に関する共同研究に向けて、韓国知能情報システム学会の次期会長であるHong教授(プサン大学)との間でMOUを締結した。第4に、REA2.0の実務適合性を実証する候補先として、木材サプライチェーンを構築している株式会社ウッドステーションの主要ビジネスプロセスを調査した。 第4に、堀内と分担研究者の清水は、言語行為論に基づく取引の交渉プロセスの既存モデルを精緻化させ、その成果を日本情報経営学会にて報告し、論文の執筆を開始した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本とベルギーにおいて、スマートコントラクト開発環境に相違(MAC環境におけるM1チップ、M2チップの相違およびWindows環境におけるインテルチップの相違)があり、構築されたスマートコントラクトの結果に矛盾が生じた。そのために、計画がやや遅れている。現在、スマートコントラクトの構築と評価を効率的に実施して、高性能な結果を確保するために、共通の開発環境の構築を検討し始めている。また、期待していたREA2.0の適用候補先の協力が十分に得られなかったために、計画がやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策は以下である。 第1に、REA2.0のスマートコントラクトの取引シナリオとして、買戻し取引シナリオと再販取引シナリオを構築・評価する。 第2に、REA2.0の適用先組織の開拓について、再度計画を練り直し、適法候補先の除法要求について収集を始める。 第3に、REA2.0を用いるオープンバリューネットワークモデルのビジネス上の意義価値についての論文の執筆を開始する。 第4に、2024年3月に開催した2024年度キックオフミーティングで報告された具体的研究計画にしたがって、各研究分担者は研究活動を遂行する。
|