研究課題/領域番号 |
19KK0044
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
金子 慎治 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 教授 (00346529)
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研究分担者 |
伊藤 高弘 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20547054)
佐藤 美穂 長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 助教 (40607256)
小松 悟 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (80553560)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | EBPM / FCHV / 保健医療 / 母子保健 / ネパール / HMIS / 健康医療管理情報システム / RCT / 保康医療管理情報システム / 社会実験 / 女性地域保健ボランティア / 超学際研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、最貧国における医療保健・公衆衛生・環境政策のEBPMに資するミクロデータ整備の改善方策をEBPMの手法で同定することに挑戦する。具体的には、ネパール政府が全国の保健・医療施設から定期的にデータ収集を行うために導入したHMIS(Health Management Information System)について、いかに効率的に正確かつ完全なデータを収集できるように運営するかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、最貧国における医療保健・公衆衛生・環境政策の拠に基づく政策立案(EBPM: Evidence-Based Policy Making)に資するミクロデータ整備の改善方策を提案することが目的である。 2023年度は新型コロナウイルス感染症の終息に伴い、4年ぶりに農村保健医療に関わる医療機関や政府機関、また国際NGOに対する調査を実施した。具体的にはネパール西部Karnali ProvinceのSurkhet Districtを対象に、女性村落保健ボランティア(Female Community Health Volunteers: FCHV)とそのボランティアによるサービスを受ける住民に対して予備調査を実施した。現在及び過去のFCHVに対して居住地域、活動地域、活動時期を確認するとともに、予防接種や母子健康状態把握といった母子保健サービスの提供実態を、質問表及びインタビュー調査で明らかにした。更に質的調査法の一つであるフォーカス・グループ・ディスカッションを通じて、ボランティア活動の変遷やトレーニングの頻度や内容について把握した。母子保健以外の業務についても認識し、FCHVが抱える業務の多様性が明らかとなった。またFCHVが活動する地域の住民200世帯に質問票調査を実施し、妊娠や出産に至るまでの母子健康状態、現在の子供の健康状況の計測を実施した。同時にネパール・カトマンズで母子保健に関わる国際NGOに対する聞き取り調査も実施している。 調査ではODK(Open Data Kit)と呼ばれる調査用アプリを活用することで誤記入を防ぎ、質の高いデータが取得できるよう目指した。ODKが円滑に利用できるよう調査員トレーニングを実施することで、2024年度の調査基盤を整備した、更に2024年度の本調査に向けて、質問票の改訂とカウンターパートとの実務的調整業務を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大にあってネパールへの渡航ができない時期が3年間続いたため。また研究対象となるネパールの医療保健に関わる医療機関や政府機関、大学がいずれも大きく混乱したため。共同研究者も当初合意していた共同研究活動に対応できない時期が続いたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は広島大学で博士をとった国費留学生を現地協力者と位置付けて、各種コーディネート且つ迅速に本調査ができる体制を構築する。そのうえで、ネパール西部を対象に大規模調査を2024年春季に実行し、FCHVの活動、家計に対する大規模調査を実施し、迅速にデータ分析し、論文発表することを目指す。
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