研究課題/領域番号 |
19KK0051
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小川 佳万 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90284223)
|
研究分担者 |
松本 麻人 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (10727168)
小野寺 香 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (60708353)
姜 姫銀 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20855176)
大和 洋子 星槎大学, 共生科学部, 教授 (30724413)
出羽 孝行 龍谷大学, 文学部, 教授 (20454530)
金 美連 熊本学園大学, 外国語学部, 准教授 (10896335)
|
研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 高大接続 / 文理融合型 / カリキュラム / 日韓共同 / 高等教育 / 中等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、韓国の研究者ならびに韓国の高校と共同で授業開発を行い、日韓両国、さらにはアジア地域内に通用する高大接続カリキュラムを作り上げることにより、その結果新しい文理融合型モデルとして各学校にフィードバックすることを目指す。つまり、日本側からみても国内にとどまらず外国(韓国)での実践を通して改善された個々の授業案の蓄積により、日本における新しい人材育成推進に貢献することが期待される。
|
研究実績の概要 |
今年度は新型コロナの影響がやや弱まってきたため、韓国訪問が7月と12月に実現し、限定的ではあったが、昨年度実施できなかっ韓国の高校での現地調査を行うことができた。特に文献やウェブ上の資料では理解が難しい、日本の「総合的な探究の時間」に相当する「創意的体験活動」の実態について教員や生徒から聞き取り調査をし、ある程度明らかにすることができた。その成果を中間報告書3としてまとめるとととも関連学会で報告を行った。 次にその「創意的体験活動」等で実施する予定の文理融合型授業の一つとして「多文化共生」をテーマにした30回分の系統的な授業開発を予定通り仕上げた。これは、昨年度の「日韓交流」のテーマに続くもので、メンバー間で定期的に研究会を開催して各回の授業案を検討していった。その成果を中間報告書3のなかに収録した。 さらに、昨年度末から今年度前半にかけて日韓両国の高等学校で実施した「総合的な探究の時間(創意的体験活動)」に関する質問紙調査の分析行い、結果を報告書としてまとめた。この報告書は韓国側にも送付し概要を説明するとともに意見交換を行った。 本年度のメンバー各自の研究成果や上記の質問紙調査の結果については、関連する学会で各自報告するとともに、11月には京都市の龍谷大学で、韓国人研究者や教員を招待した国際シンポジウムを開催し、そこで報告した。また12月には韓国ソウル市の高麗大学校で実施された韓日教育学会第143回年次大会でその成果を報告し活発な意見交換を行った。今後そこで得られた助言内容を踏まえたうえで論文として国内外のジャーナルに投稿していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まず研究会を定期的に開催し、予定していた2つめのテーマの授業案が完成したこと。次に限定的とは言え韓国訪問が実現し現地調査を行うことができたこと。さらに国際シンポジウムも開催でき、また韓国の学会でも成果報告ができたこと、等ほぼ予定通り進めることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
来年度は本研究の最終年度であるため、基本的にこれまで行ってきたことを整理しまとめる年度としたい。授業案については、3つ目の「環境問題」について今年度同様にメンバー間で検討を行って仕上げていき、また研究論文については、これまで各自が研究してきた内容をまとめて最終報告書として刊行するとともに、各自ジャーナルへの論文投稿を行う予定である。さらに本科研の成果を書籍として刊行することを目指す。
|