研究課題/領域番号 |
19KK0056
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
清水 美憲 筑波大学, 人間系, 教授 (90226259)
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研究分担者 |
日野 圭子 宇都宮大学, 共同教育学部, 教授 (70272143)
辻山 洋介 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10637440)
舟橋 友香 奈良教育大学, 数学教育講座, 准教授 (30707469)
平林 真伊 山形大学, 地域教育文化学部, 准教授 (70803021)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | レキシコン / 授業 / 算数・数学 / 国際比較 / 授業研究 / 比較文化的研究 / 教師 / 数学授業 / 教授・学習 / 数学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学校数学の授業を計画したり授業における教授・学習行動を記述したりするために教師が用いる語彙群を「授業レキシコン」として体系化する。この「授業レキシコン」について、異なる社会文化的背景の下で特定される他国の授業レキシコンとの比較を行い、わが国で「授業」がどのようにとらえられているか、またその捉え方に基づく教師の教授行動の特徴を比較文化的観点から明らかにする。そのために、オーストラリアを中心に9カ国で構成された授業レキシコンとの比較・対照、及び実際の教師の教授行動の観察・分析を行い、社会文化的背景の大きく異なる他国との比較から浮かび上がる日本の「授業論」の特質とその成り立ちを特徴付ける。
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研究成果の概要 |
本研究は、学校数学の授業について語る際に教師が用いる語彙群を「授業レキシコン」として体系化し、他国との比較を通して、わが国に固有の「 授業論」や教師の教授行動の特質を明らかにした。特に、授業レキシコンの構成に関する理論的基盤の検討と研究枠組みの提案、異なる社会文化的背景の下で特定される他国の授業レキシコンとの比較を行うための研究方法論を検討し、「授業レキシコン」の比較のための上位カテゴリー「クラスター」の設定の必要性を示した。さらに、日本や韓国の教師を対象とするインタビュー調査を実施し、授業研究の伝統を持つ日本のレキシコンが、学習指導要領の改訂等に対応しながら変容していく側面を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、学校数学の授業を計画したり授業における教授・学習行動を記述したりするために教師が用いる語彙群を「授業レキシコン」として体系化し、異なる社会文化的背景の下で特定される他国の授業レキシコンとの比較を行った。これによって、授業研究の伝統を持つ日本のレキシコンが、教育政策の動向(例えば、学習指導要領の改訂)などに対応しながら変容していく側面を明らかにした。国際的に注目される日本の授業研究の営みに対し、変容しつつ共有される語彙群に着目し、その特徴を国際比較によって明らかにしたことで、日本の教師集団がもつ教授学習行動に関する独自の見方や、それに基づく教員養成上の課題を顕在化する意義を有する。
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